メモ

Appleのインサイダー取引を防止する立場の弁護士がインサイダー取引で告訴される

by DavidCardinez

Appleの証券取引法に関するコンプライアンスについて責任を負っていた弁護士が、iPhone売上の非公開情報などを使ってインサイダー取引を行っていたとして、証券取引委員会に起訴されました。

SEC files insider trading lawsuit against former Apple lawyer
https://www.cnbc.com/2019/02/13/sec-files-insider-trading-lawsuit-against-former-apple-lawyer.html


Apple’s former securities lawyer has been accused of insider trading by the SEC - The Verge
https://www.theverge.com/2019/2/13/18223520/apple-former-securities-lawyer-ccused-insider-trading-the-sec


2018年9月までAppleの事業部長および企業法務部長を務めた弁護士のGene Levoff氏が、2019年2月13日に証券取引委員会に起訴されました。アメリカ、ニュージャージー州の連邦地方裁判所に提訴された内容によると、Levoff氏は2015年から2016年の間にAppleが非公開にしている収益の情報について3度取引を行ったとのこと。この取引によってLevoff氏は38万2000ドル(約4200万円)の損失を免れ、利益を得たと主張されています。また、Levoff氏は2011年から2012年の間にも同様の取引を最低3度行っていたといいます。

訴えでは、iPhoneの売上げに関してAppleが一般公開していない収益やブリーフィングの情報を得たLevoff氏が、自社株の売買が禁止される「ブラックアウト期間」に背いて数千万ドル(数十億円)相当の株式を取引していたことが述べられています。アメリカ司法省はLevoff氏の行動が証券詐欺にあたると主張。Levoff氏は2019年2月20日に裁判所に出廷する予定となっています。


Levoff氏の弁護人であるKevin Marino氏は「我々は、Levoff氏に対する告訴や民事訴訟について再調査を行っており、いずれについても彼を守っていくつもりです」と述べました。

Levoff氏は2018年7月から休暇に入り、9月にAppleを退職しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Facebookの創設者がインサイダー取引の疑いで2度目の集団訴訟を受ける - GIGAZINE

インサイダー取引は予想以上に株式市場に横行しているという実態が判明 - GIGAZINE

インサイダー取引のためにプレスリリース配信サイトを狙うハッカー集団が存在する - GIGAZINE

CEOが巨額の報酬を得ている企業ほど実際の業績は悪化しているという現状が明らかに - GIGAZINE

証券取引委員会のデータベースをハッキングした国際株取引グループが4億円以上の利益を得たことが判明 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.