レビュー

湯沸かしだけでなく湯せん調理可能でスープや温泉卵、チョコフォンデュもできる「クックケトル SE6300」レビュー、「ケトル」の枠を越えてもはや調理器具


単にお湯を沸かすだけではなく、ダイレクトにお茶を淹れられたり、スープや温泉卵、チョコレートフォンデュなどの料理も作れる調理器具的なケトル「クックケトル SE6300」が2019年1月21日にLOCTUSから登場しました。1台で何役もこなせそうだったので、どれくらい使い勝手がいいのか?を確かめるべく実際に使ってみました。

クックケトル - LUCTUS
https://luctus.jp/kettle/

クックケトルの外箱はこんな感じ。表面加工された段ボールに、クックケトルで活用可能なレシピなどが描かれています。


中を開けると、クックケトル本体・つぼ型容器ポット・茶こし・説明書・レシピブックが入っていました。


本体は、電源プレート・外ぶた・内ぶた・ケトル部分に分かれています。


操作部はこんな感じで、「沸とう」「ON/OFF」「保温」「温度設定」ボタンがついています。40度から90度までの温度が設定可能です。


外ぶたには溝のあるシリコン製パッキンがついています。


外ぶたをケトル部分に取り付けるには、パッキンの溝をケトル部分の取っ手の付け根の出っ張りに合わせる必要があります。


本体をすべて合わせた重さは628gでした。


本体の高さは210mmで、交通系ICカードと大きさを比較するとこんな感じ。


上から見た大きさはこんな感じでした。


さっそく使ってみることに。まずはケトル部分に水を入れます。


側面には400ml、600ml、800mlの表示があり、現在の水量が一目でわかります。クックケトルは最小で400ml、最大で800mlの水量に対応しています。


本体に内ぶた外ぶたをはめ、電源プレートにセットします。


コンセントを接続。


「ON/OFF」と書かれた電源ボタンを押して、電源を入れます。


「沸とう」ボタンを押すと、100度のお湯になるまで水を沸かしてくれます。


「温度設定」ボタンでは、中の水を何度まで温めるかを指定可能。ボタンを押すたびに40度から90度までが10度刻みで順繰りに切り替わります。中央のモニター部分には内部の水温が常に表示されています。


温度設定ボタンを押してから「保温」ボタンを押すと、温度設定した温度まで加熱した後、その温度をキープしてくれます。保温可能な温度は40度から90度までで、沸騰状態で保温することはできません。


実際にコップ一杯(200ml)のお湯を沸かしてみると、約5分半かかりました。


クックケトルの最大容量の800mlの水を沸かしてみると、約15分半かかりました。


HARIOの電気ケトルで800mlのお湯を沸かすと約5分半かかったので、クックケトルがお湯を沸かす速度はかなり遅め。タイガーの電気ケトルは消費電力が1300W、ティファールの電気ケトルは1250Wであり、対するクックケトルの定格消費電力は400Wとなっています。同容量の電気ケトルに比べて、消費電力に差があるため、「できるだけ短時間でお湯を沸かしたい」というニーズにはちょっと向かなさそうです。


クックケトルで紅茶を淹れてみることに。クックケトル本体でお湯を沸かし、付属の茶こしに茶葉を入れます。


本体の内ぶたを外して……


茶こしの上部に内ぶたをはめ込んで取り付けます。


本体に茶こしを内ぶたごと入れると、クックケトルで沸かしたお湯でそのままお茶が淹れられるわけです。クックケトルはティーポットのように活用可能で、水のみを沸かすだけでなく、スープなども調理が可能です。


ティーポット要らずでそのままお茶を注げます。


クックケトルでお茶を淹れると、お湯を沸かすのに長くかかるので、水中の空気が逃げ気味な印象です。紅茶のように水に含まれる空気が重要な飲み物には不向きかも。


使用後はコンセントを外して……


茶こしを本体から取り外して、内ぶたを外して中の茶葉を捨てます。茶こしは細長く、指を奥まで入れにくいので、中の茶葉を捨てるのは難しめ。


茶こしの中身を捨てた後、食器用洗剤を使って洗います。


クックケトル本体の内部も洗浄可能です。しかし、漏電などの危険があるため、本体を洗浄するときは底面をなるべく水に触れないようにしてください、とのことです。


クックケトルは付属のつぼ型容器ポットを使用して湯せん調理も可能です。実際にクックケトルを使って湯せん調理してみることに。まずは温泉卵を作ってみます。


つぼ型容器ポットに卵を入れ、つぼ型容器ポットの最大容量の280mlまで水を入れます。つぼ型容器ポットには卵は2つまで入ります。


付属のレシピブックによると、温泉卵は70度のお湯に15分漬けるとのこと。まずは保温設定を使って、水を70度に保ちます。本体から内ぶたを取り外し、内ぶたの位置につぼ型容器ポットをセット。


クックケトルにはタイマー機能がないので、キッチンタイマーなどを使って15分待ちます。


15分後、完成した温泉卵はこんな感じ。綺麗な温泉卵ができました。


中もバッチリ、とろとろでした。


クックケトルはチョコレートフォンデュも作れます。まずは100gのチョコレートを刻んで、つぼ型容器ポットに投入します。


生クリームか牛乳を100ml入れます。


水温は60度で保温設定します。


しばらく待つとチョコレートが溶けるので、かき混ぜます。


ラム酒を大さじ一杯入れたら……


こんな感じで、チョコレートフォンデュの完成。


マシュマロや果物などをディップして……


自宅でたっぷりチョコレートフォンデュを楽しめます。


レシピブックはこんな感じで、クックケトルで作れる料理が記載されています。もちろん、作れる料理はレシピブックのものに限らないので、自分で活用方法を考えるのもアリです。


実際に使ってみると、消費電力の関係で湯沸かしは遅めで、保温機能が強みという感じ。「70度を30分保つ」などの調理はいかにも真空調理法向きですが、保温機能が1時間でオフになる点と、本体の内容量が小さい点がネック。1人暮らしの人がお茶やスープなどを作るのに向いている印象です。

「クックケトル SE6300」はヨドバシカメラや楽天市場などから購入可能です。記事掲載時点のヨドバシカメラでの価格は税込7530円でした。

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in レビュー,   ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

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