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生徒の不登校を防ぐために「スマート制服」を採用した学校が現れる


多くの国において学校をサボッたり不登校になったりする生徒がいるものですが、中国の学校では生徒たちを管理するために最新テクノロジーをつぎ込んだ「スマート制服」を採用して、出席状況や居場所を把握していると報じられています。

Chinese schools monitor students activities, targeting truancy with 'intelligent uniforms' - Global Times
http://www.globaltimes.cn/content/1132856.shtml

中国南西部の貴州省広西チワン族自治区にある10以上の学校において、「スマート制服」を採用して生徒の出席状況や居場所を把握する試みが行われているとのこと。貴州省仁懐市の第11学校の校長を務めるLin Zongwu氏は、「スマート制服を着た生徒の入退室データは学校当局に送られる他、親と教師にも自動的に送信されます」と述べています。


Zoungwu氏の学校では2016年の秋からスマート制服による生徒の管理が開始されたそうで、記事作成時点では800人を超える生徒がスマート制服を着用しているとのこと。スマート制服に使われているテクノロジーを開発した貴州省の企業によると、スマート制服を着用した生徒が許可なく学校外へ出た場合、ボイスアラームが作動するそうです。

制服を交換すれば学校を抜け出してもバレないと思うかもしれませんが、この点についても対策済み。学校のドアには顔認識装置が導入されているとのことで、スマート制服に埋め込まれた生徒のデータと実際に着用している生徒の顔が一致しない場合、警報が鳴るようになっています。

by WebberHuang

スマート制服に使われているチップを製造する企業のプロジェクトマネージャーであるYuan Bichang氏によると、生徒のデータを管理するチップはスマート制服の両肩に埋め込まれているとのことで、チップを外すことなく500回もの洗濯に耐え得るそうです。また、150度の熱にも耐えられるようになっているとBichang氏は語りました。

生徒の出席管理を行うという点では非常に便利な一方で、スマート制服は生徒が学校外にいてもその居場所を把握できるようになっているため、「生徒のプライバシーを侵害するものではないか」という懸念も出ています。

この点についてZongwu氏は、「私たちは放課後の生徒の居場所を正確に把握しないことに決めています。しかし、もしも生徒が学校を欠席したり授業をサボッたりした場合、スマート制服によって居場所を特定できるようになっています」と述べました。Zongwu氏によるとスマート制服の採用以来、生徒の出席率が大幅に向上したそうです。

by Chris Suderman

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