メモ

スマホで退屈をまぎらわせることが退屈を増大させている

by Niklas Hamann

子どもは夏休みに退屈な方が健全に成長できるという考えを述べる心理学者は複数存在し、一見デメリットしかないように思える「退屈すること」には大きなメリットが存在すると考えられています。なぜ退屈が私たちにとって大切なのか、そして退屈を紛らわす行為の代表ともいえる「スマートフォンを使う事」がどのような影響をもたらすのかが、ニュースメディアのTIMEにつづられています。

Being Bored Can Be Good for You—If You Do It Right. Here’s How | Time
http://time.com/5480002/benefits-of-boredom/

シンガポールマネージメント大学で産業・組織心理学について研究するGuihyun Park氏らは、2018年6月に退屈によって生産性やクリエイティビティが増すということを研究で示しました。実験において、ボウルに入った豆を色ごとに1つずつ系統的に並べるといった「退屈なタスク」を指示された被験者は、その後に行われた「アイデアを生み出すタスク」では、最初にクラフトアクティビティといった「面白いタスク」を指示された被験者よりいい結果を生み出したといいます。

by rawpixel.com

しかし、この研究結果は、セントラル・ランカッシャー大学の心理学講師であり作家のSandi Mann氏にとっては意外なものではなかったとのこと。Mann氏によると、脳にとって退屈とは「神経刺激の探索」であり、刺激が見つからない場合、脳は刺激を作り出す必要があるため、ぼんやりと考えたり白昼夢を見たりするような状態にあることでクリエイティビティや問題解決能力が生まれるそうです。

白昼夢を見ることももちろんですが、退屈を感じるためにはPCやスマートフォンのスクリーンと距離を置いたり、仕事、その他ストレッサーから離れるだけでも効果があるとMann氏は述べています。これまでの研究で、電子メールやソーシャルメディア、出会い系アプリなどはメンタルヘルスに影響があることが示されているので、それからいったん離れることが「再充電」の機会になるそうです。

注意すべきなのは、退屈をリラクゼーションと一緒にしないこと。ヨガや瞑想といった目的のある静的なアクティビティは、「刺激を探す」という退屈の定義にあわず失敗しがちだそうです。真の退屈を得るためには「よく知った道を散歩する」「ただ目を閉じて座る」といった集中を必要としない行動を取り、思考を漂わせる必要があります。

by Annie Spratt

また、スマートフォンなどの端末の電源は切っておくこと。スマートフォンは人を退屈、つまり思索から遠ざけてしまうので、逆接的に「真の楽しみ」からも離れることになってしまいます。さらに、人々は新しく奇抜なコンテンツによってドーパミンにさらされる状態に依存しており、退屈に対する耐性も変化しているとのことです。

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in メモ, Posted by logq_fa

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