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Twitterのジャック・ドーシーCEOが「ミャンマーでの瞑想旅行記」を連続投稿、「ミャンマーへの観光を促進している」と批難の嵐


Twitterのジャック・ドーシーCEOが、「ミャンマーで10日にわたって瞑想することで誕生日を過ごした」という連続ツイートを投稿し、ロヒンギャの虐殺には全く触れずにミャンマー旅行を促したとして、大きな非難を浴びています。

Twitter CEO Jack Dorsey Promotes Tourism to Myanmar, Where Social Media Enabled Genocide
https://gizmodo.com/twitter-ceo-jack-dorsey-promotes-tourism-to-myanmar-wh-1830971735

ドーシーCEOの旅行記は「今年の誕生日はミャンマーのピン・ウー・ルウィンで10日間、ヴィパッサナー瞑想を行いました」というツイートでスタート。ヴィパッサナー瞑想は、Wikipediaで「ナーマ(こころのはたらき)とルーパ(物質)を観察することによって、仏教において真理とされる無常・苦・無我を洞察する瞑想」と説明されているもの。ドーシーCEOは「全ての物事を理解するために、内なる自分を理解するという訓練」という形で説明しています


またドーシーCEOは、多くの瞑想は呼吸に集中することで集中力を上げることを目的としており、多くの人は瞑想という言葉を聞いて「静か」「リラックス」「デトックス」という言葉を連想するかもしれないが、ヴィパッサナー瞑想はそれとは異なるものだと言葉を続けています。ヴィパッサナー瞑想は瞑想という経験を通して、直接的に「喜びへの渇望」と「痛みへの嫌悪」を取り除こうとするものとのこと。たとえば、コンクリートの床の上に足を組んで動かずに座っていると、人は30~45分で痛みを感じるはず。この時に痛みから逃れようと動くのではなく、ポーズを取り続けて観察を行うことで、痛みとうまく付き合う方法を学べるそうです。瞑想を通して「人は自分の潜在的な可能性について多くを知ることができる」とドーシーCEOは述べています。

これが瞑想を行うためにドーシーCEOが実際に宿泊した部屋。デバイスはなく、読むことも書くことも運動も音楽も存在せず、他人と連絡を取らず、肉を食べずに10日間を過ごしたとのこと。


毎朝4時に起きて、9時まで瞑想。その後、朝食、昼食、ウォーキングなどを行い、夕食はなしです。ドーシーCEOが毎日45分かけて歩いたという小道の写真も投稿されました。


ヤンゴン、マンダレー、バガンといったミャンマーの街も訪れたといいます。


ドーシーCEOは尼たちと一緒に食事を取ったようで、「マンダレーの若い尼たちのチャントは素晴らしかった」とコメント。


マンダレーの洞窟の中でも瞑想を行ったところ、10分で蚊に117箇所も刺されたことや……


機内モードのApple WatchとOura Ringで計測を行ったところ、瞑想がうまくいっている時は心拍数が低く、集中を欠いている時は心拍数が多かったいう投稿もありました。


そして18投稿もの連続ツイートの最後に、ドーシーCEOは「ヴィパッサナー瞑想は全ての人に向けたものではないものの、少しでも興味があれば挑戦してみるべき」としてアメリカ・テキサスにあるヴィパッサナー瞑想センターを紹介するとともに、自身が訪れたピン・ウー・ルウィンのセンターの公式サイトも紹介しつつ「少しでも旅行する気があるならミャンマーへ」とミャンマーへの旅を促しています。


しかし、ミャンマーは、イスラム系少数民族ロヒンギャの虐殺が報道されている国。にも関わらずドーシーCEOは虐殺について言及せず、ミャンマーへの旅行を促したことが大きな非難を浴びています。

2018年10月、国連はミャンマーでのロヒンギャ大虐殺は継続しており、軍の行動は国際法のもと重罪とされると発表しました。またアメリカ国務省は2018年9月のレポートで、ロヒンギャの生存者1000人にインタビューを行った結果、極めて大きな規模で、ロヒンギャの住人を追い出すための脅迫行為があったことを伝えており、銃殺、焼殺、めった切りのほか、多くの女性がレイプされたと示しています。報告書には、燃えさかる建物に幼児や小さな子どもを放り込む様子が複数目撃されたことも記されています。

国際的な人権NGOであるHuman Rights Watch のAndrew Stroehlein氏はThe Guardianに対し、「瞑想については詳しくありませんが、これは、軍が大量虐殺や大量レイプを行っていて、今日もっとも人権が侵害されている国に自分がいるという意識を欠いており、自分のことしか考えていない行為に見えます」とドーシーCEOのツイートに対しコメント

また、ロヒンギャの虐殺では憎悪と暴力をあおるためにFacebookが使われたことも問題視されており、TwitterというSNSのCEOであるドーシー氏が一連のツイートを行ったことも非難の的となっています。


ミャンマーを旅行することは、かねてから迫害を援助することになるとして議論の的となっていましたが、ドーシーCEOは記事作成時点でこれらの非難に対してコメントを行っていないとのことです。

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