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Android向け「Googleニュース」アプリがユーザーの知らない間に数GBもの通信を行っていたことが判明

By Marc Kubischta

Googleが提供しているニュースアプリ「Google ニュース」のAndroid版が、ユーザーの操作とは無関係にバックグラウンドで大量の通信を行うバグが存在することが明るみになりました。不具合を報告したユーザーによると、21GBもの通信が知らない間に行われ、データ量の上限に達したユーザーが追加料金を払うことになったケースも存在するとのことです。

Google News app bug is using up gigabytes of background data without users’ knowledge - The Verge
https://www.theverge.com/2018/10/22/18011028/google-news-app-bug-background-data-overage-charge

Googleのフォーラムに投稿された内容によると、日本国内でGalaxy 8+を使っているJordanという名前の人物が朝目覚めた時に、「Googleニュース」が一晩のうちに7.65GBもの通信を行っていたことが分かったとのこと。

Google News used 7.65GB of background data overnight - Google プロダクト フォーラム


基本的にスマートフォンをWi-Fi接続していたというJordan氏ですが、Wi-Fiの電波が弱かったために接続が断続的になっていた可能性があるそうです。しかしそれでもなお、ニュースアプリが一晩のうちに7GB以上もの通信を行うというのは通常ではまず考えられません。Jordan氏は画面のスクリーンショットを添えてGoogleニュースのヘルプフォーラムに投稿を行っています。なお、スクリーンショットに記載されている期間は「9月1日~10月1日」ですが、このスクリーンショットが作成されたのが9月1日なので、実際には1日間だけの通信量となっています。


同様の問題が、海外メディアのThe Vergeにも寄せられているとのこと。読者のZach Dowdle氏がThe Vergeにタレ込んだ内容によると、夜間に「Googleニュース」アプリが12GBもの通信を行っていることが判明。このユーザーはWi-Fiで接続していなかったために、「Googleニュース」アプリはモバイル通信でデータを受信していたそうです。この結果、Dowdle氏は75ドル(約8400円)の追加料金を支払う羽目に陥ったとのこと。


また、Wi-Fiに接続していた時には21GB以上の通信がいきなり発生していたことも明らかになっています。いずれのケースも、グラフの異常な急上昇が見てとれるのが特徴です。


ユーザーの中には、Wi-Fi接続時のみ通信を行う設定にしていたにもかかわらず大量の通信が行われたケースもある模様。Googleでは問題解消に向けて取り組みを行っているようですが、当面はバックグラウンド通信をオフにするか、アプリそのものを削除するしか有効な回避策はなさそうです。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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