乗り物

BMWはバイクの無人走行技術で「より安全なバイクライド」を実現しようとしている


4輪自動車の自動運転車の開発がさまざまな企業で進められているのと並行して、2輪の世界でも自動運転バイクの開発が進められています。BMWもそんな開発メーカーの一つですが、開発の目的は単に自動で走るバイクではなく、人が運転する一方でその安全性を高めるためであることが示されています。

BMW built a self-riding motorcycle to help develop safety tech - Roadshow
https://www.cnet.com/roadshow/news/bmw-self-riding-autonomous-motorcycle/

BMW’s Self-Driving Motorcycle Could Help Keep Bikers Safe
https://futurism.com/self-driving-motorcycle-bmw/

BMWは2018年9月10日、同社のトラベルエンデューロモデル「R 1200 GS」をベースにした自動運転バイクが走行しているムービーを公開しました。

ConnectedRide: Safety is everyone's business. - YouTube


テストライダーの傍らに置かれているのが、R 1200 GS改・自動運転バイク。


最初、テストライダーはバイクに手を添えていましたが、スルスルと無人のバイクが走り出し……


そのままテストコースを走り始めました。カーブに差し掛かると以下のように車体を傾けてスムーズにコーナリング。


このバイクは加速とコーナリングだけでなく、自力で停車することも可能。ゆっくりとスピードを落とし、ハンドルを小刻みに動かしながらスタンドを立ててその場に停車しました。少し動きがガタガタする様子もありますが、バランスを崩してしまうような様子は皆無です。


BMWはこのバイクの開発に2年の期間を費やしており、今回初めてその姿が公開されています。


開発に携わった工学士のステファン・ハンス氏は「このプロトタイプを通じて、車両の運動特性を理解することができました。それによりライダーの行動を分類し、その後に起こりうるシチュエーションが危険であるかどうかを判定することができます」と語ります。


危険を判断することで、自動運転バイクはこれから危険な状況が起こりうることをライダーに知らせる事が可能になるとのこと。


また、状況にライダーが反応せずに危機的な状態になった時には、ブレーキをかけて停車状態にまで持っていくことが可能です。


BMWでは、完全自動運転バイクを作ることが目的ではなく、ライディングの楽しみを残した上で安全性をサポートするための目的でこの技術を開発中だとのこと。市販車にこの技術が投入されるまでにはもう少し時間が必要なようですが、自動車の「レーンキープ機能」や「車間キープ機能」「自動ブレーキ機能」などがバイクにも搭載されて危険を回避し、転倒も少なくなる日がいずれやって来ることになるのかもしれません。

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in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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