絵画に人生をささげたゴッホの生き様を描く映画「AT ETERNITY’S GATE」の予告編が公開中

フィンセント・ファン・ゴッホは「ひまわり」など数多くの有名な絵画を残し、ポスト印象派を代表する画家として知られています。そんなゴッホの生涯を描いた映画「AT ETERNITY'S GATE」の予告編が、YouTubeで公開されています。
AT ETERNITY'S GATE - Official Trailer - HD (Willem Dafoe, Rupert Friend, Mads Mikkelsen)
キャンバスを背負い、山道を歩くゴッホ。

ゴッホを演じるのはウィレム・デフォーです。

「私は絵を描くことが好きなんです」とゴッホは語り、それ故に自分は画家なのだと主張します。

「生まれながらの画家、ということですか?」と尋ねる男性に……

「そうです」と答えるゴッホですが、同時に絵を描く以外に何もできないと話します。

ゴッホは自分のことを「流浪者だ」と感じているとのこと。オランダに生まれたゴッホは画商の店員となってロンドンやパリで働き、画商を解雇された後に再びイギリスに渡るなど、多くの土地を渡り歩いた人物でもあります。

「君がフィンセント?」と帽子をかぶった男性に聞かれて「はい」と答えて握手をするゴッホ。

この男性の名前はポール・ゴーギャン。ゴッホと同じくポスト印象派を代表する画家です。

「一緒に革命を起こそう」と野望を語るゴーギャン。その後、2人は南フランスのアルルで共同生活を送るようになりました。

絵画で成功したいと願うゴッホですが……

生前はほとんど評価されることがありませんでした。

孤独に絵画制作に打ち込むゴッホ。

ゴッホは「自分の中には、自分でもよくわからない何かがある」と語ります。

「ここではあなたはよそ者です」と言い放たれるゴッホ。

アルルでのゴーギャンとの共同生活はうまくいかず、ゴッホは精神に異常をきたします。

絵を描いている途中で寄ってくる地元の子どもたちに……

「一人にしてくれ!私から離れろ!」と怒鳴るゴッホ。

一心不乱に絵の具をキャンバスに塗りたくります。

町の人々から拒絶されたゴッホは……

孤独を感じます。

ゴッホはそんな暮らしの中で……

自分の左耳を切り落とすという事件を起こしてしまいます。

「包帯をしてパイプをくわえた自画像」としてよく目にする服装のゴッホ。

「時々私は、全てから遠く離れているような感覚になる」とゴッホは語ります。

「神があなたに絵画の才能を与えたと信じているのですか?あなたはそんなに惨めなのに」と尋ねる男性に……

「自分が惨めだと考えたことは一度もない」と答えるゴッホ。

「弟に伝えてくれ。私は素晴らしい画家だと」とゴッホは言い……

弟のテオドルスも「あなたはいい画家ですよ」と答えます。

「永遠と私とのつながりを感じるんだ」とゴッホは語りました。

映画のタイトルである「AT ETERNITY'S GATE(永遠の門)」とは、ゴッホの絵画のタイトルでもあり、日本では「悲しむ老人」という名前で知られています。ゴッホは精神病院での療養中にこの絵画を描いたとのこと。

「AT ETERNITY'S GATE」はアメリカで2018年11月16日(金)に公開予定。日本での公開は記事作成時点で未定です。

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