レビュー

スパイダーマンになりきって映画ばりの迫力で超絶リアルなニューヨークを飛び回るPS4「Marvel’s SPIDER-MAN」レビュー


PlayStation 4で2018年9月7日(金)に発売されるアクション大作「Marvel's SPIDER-MAN」は、アメリカのアメコミレーベルであるマーベル・コミックの人気ヒーロー「スパイダーマン」になりきって、ニューヨークを飛び回ることができるのが特徴です。果たしてゲームではどこまでスパイダーマンになりきれるのかを確かめながら遊んでみました。

Marvel's SPIDER-MAN オフィシャルサイト | プレイステーション
https://www.jp.playstation.com/games/marvels-spider-man/


「Marvel's SPIDER-MAN」でスパイダーマンを操作する中で最も爽快なのが、クモの糸を駆使してビルの谷間をスイングして飛び回るところ。オープンワールドならではの広いマップ上を縦横無尽に飛び回るのは爽快で、つい自分の腕からもクモの糸がでないかと、中指と薬指を曲げるあの手の形をとってしまいそうになります。

PS4「Marvel's SPIDER-MAN」でスパイダーマンがビルの合間をスイングしていく様子 - YouTube


ニューヨークに住む青年、ピーター・パーカー


ピーターはニューヨークの新聞社「デイリー・ビューグル」のカメラマンでしたが、今は仕事を辞め、研究員のアルバイトで生計を立てています。


また、困った人をほっておけない性分のピーターは、叔母のメイ・パーカーと一緒にボランティア活動にも従事しています。


そんな彼は人知れず「スパイダーマン」としても活動していました。


ユリ・ワタナベという警察の協力者と共に、街の平和を守っています。


もちろん、ゲームにはヒロインであるMJ(メアリー・ジェーン・ワトソン)も登場します。MJがどのように登場し、彼女との仲はどうなるのかもストーリーの注目ポイントです。


ゲーム冒頭で、スパイダーマンは警察からの無線を受け、街へ出動します。


ニューヨークの街はウィルソン・フィスク、通称キング・ピンと呼ばれる暗黒街の王によって支配されていました。


スパイダーマンの活躍によりフィスクは逮捕されますが、これは裏社会が統制を失うということを意味しました。


結局、街には悪事を働くギャングが増えてしまいました。


善良な市民から金品を巻き上げるギャングを、スパイダーマンがさっそうと現れて成敗していく様子は以下のムービーから見ることができます。必ずしも敵を格闘で倒す必要はなく、ウェブシューターなどのガジェットから発射したクモ糸で無効化するなど、スパイダーマンらしい戦い方も可能なのがうれしいところ。

PS4「Marvel's SPIDER-MAN」で夜のパトロール中にギャングのカツアゲを取り締まるスパイダーマン - YouTube


カツアゲだけでなく、銀行員を誘拐したり……


店に強盗で押し入ったりと、ギャングはやりたい放題。


街をパトロールして、犯罪現場を鎮圧していくことがスパイダーマンの重要な仕事のひとつです。


さらに、フィスクの手下だったギャング団は街の一角に拠点を作り、麻薬取引や銃器の密売などの悪事を働いている模様。


もちろんギャングを倒して拠点を制圧しなければいけませんが、いくらスパイダーマンといえども、真正面から単身で殴り込みをかけても多勢に無勢ですぐにやられてしまいます。アクションゲームに慣れている編集部員が、中ぐらいの難度である「AMAZING」で拠点制圧にチャレンジしましたが、武器や盾を持つ敵に翻弄され、油断するとあっさりやられてしまいました。


そのため、こっそり忍び込んで、ステルスアクションを駆使して敵を倒していくことが重要。以下のムービーを見ると、スパイダーマンが拠点に忍び込んで敵を倒していく様子がよくわかります。

PS4「Marvel's SPIDER-MAN」でのスパイダーマンのステルスアクション - YouTube


また、原作ではおなじみのヴィランが登場し、戦うことも。以下の画像はスパイダーマンの宿敵の一人であるショッカーで、銀行の金庫破りをしていたところをスパイダーマンに発見されます。


街中を爆速で逃げ回るショッカーを、スパイダーマンはスイングしながら追いかけます。コミックや映画で見たシーンを自分でプレイできるのは、スパイダーマンになりきったオープンワールド型アクションである「Marvel's SPIDER-MAN」の醍醐味といえます。


実際にショッカーを必死に追いかける様子は以下のムービーで見ることができます。

PS4「Marvel's SPIDER-MAN」で逃げる宿敵・ショッカーを必死に追いかける - YouTube


無事にショッカーを取り押さえることに成功、ニューヨークの平和は守られました。


もちろん正義の味方として大活躍するスパイダーマンはニューヨークの善良な市民からも大人気。街を歩いていると、周りから「本物のスパイダーマンよ!」「私、ニューヨークに引っ越してきて正解だったわ!」などの声がかかり、スマートフォンで写真を撮られまくります。たまにハグやハイタッチを求める市民が登場し、それに応じると経験値がわずかながら上がるというのはおもしろいポイント。


また、スパイダーマンは自身の公式SNSアカウントを所有しています。メニューからSNSアカウントをチェックでき、タイムラインには市民の声が届きます。モブキャラクターでしかないはずの市民の声が見えるゲーム内SNSは、ゲームのリアリティを高めてくれます。


以下のムービーは実際にスパイダーマンがニューヨークの市民と触れ合うところ。

PS4「Marvel's SPIDER-MAN」でスパイダーマンがニューヨークの市民と触れ合う - YouTube


また、無線では「デイリー・ビューグル」の発行人であるJ・ジョナ・ジェイムソンによるラジオが受信できます。ジェイムソンはスパイダーマンのネガティブキャンペーンを行っているという人物で、スパイダーマンを極悪人だとして罵詈雑言を並べ立てます。ニューヨーク市民の中にもジェイムソンの言葉を真に受けて、スパイダーマンに苦言を呈してくる人もいるほど。


スパイダーマンが守るニューヨークの町並みは現実のものにかなり近づけて作られていて、特に観光スポットは「ランドマーク」として、カメラで撮影するとポイントがもらえます。


以下の画像のレンガ造りの建物は、映画「ゴーストバスターズ」で、ゴーストバスターズが拠点として買い取った古い消防署「FDNY Hook&Ladder No. 8」です。ランドマークには設定されていませんでしたが、ゲーム内でちゃんと再現されていました。


ただし、セントラルパーク近くにある第45代アメリカ大統領所有の巨大ビル「トランプ・タワー」は「ランド社」の企業ビルとなっていました。


また、ニューヨーク中心部にはアベンジャーズ・タワーがそびえ立っていました。赤く光る「A」のマークが特徴的です。


なお、スパイダーマンのスーツは、ポイントをためることで新しいものを入手できます。これはゲーム本編の標準スーツとなる「アドバンススーツ」で、白いスパイダーアイコンが特徴です。


一番親しみのあるシンプルなデザインのスーツ


2014年発売のゲーム「アメイジング・スパイダーマン2」に登場したノワールスーツなど、さまざまなスーツを着用することができます。スーツによってスキルが違いますが、スキルは自由に組み替えることができるので、お気に入りのスーツをいつでも着用することができます。


街を歩いていると、ニューヨークの市民もスーツに対して「そのスーツ、いいねぇ……」「微妙だからコスプレじゃないのか?」などさまざまな感想を話しかけてきます。こうした市民のフレンドリーな声を受けると、不思議と「街のために頑張ろう」という気持ちが湧き、ゲームのモチベーションにつながるのは面白いポイントです。


オープンワールド型のアクションということで、メインシナリオ以外にも膨大なやりこみ要素が用意されていて、いつまでも遊べる世界になっています。特に、緻密に再現されたニューヨークに住む人々のリアクションに触れられるのは、ゲームへの没入感を高めてくれます。朝・昼・夜とゲーム内の時間帯によって表情を変えるニューヨークを、クモ糸でスイングしながら観光気分で練り歩くだけでもかなり楽しめます。

一方で、アクションがシンプルな分、やや単調に感じてしまう部分もありました。また、敵ギャングの攻撃バリエーションがそれほど多くなく、どうしても「武器や盾を持った敵が大量に現れて取り囲む」という状況になり、やや理不尽な難度になる印象を抱きました。そのため、ステルスアクションやゲームが進むにつれて入手できるガジェットを駆使して、バリエーション豊かにバトルをこなしていく工夫が求められます。アクションが苦手という人は、難易度を「FRIENDLY」に下げてプレイするのがよさげです。


PlayStation 4専用ソフト「Marvel's SPIDER-MAN」は2018年9月7日に発売されます。Amazon.co.jpでは税込6090円で予約が可能です。

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in レビュー,   動画,   マンガ,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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