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犬に襲われる被害を防ぐ「バーチャル犬」が開発される


イギリスでは犬に襲われてケガをするという事故が非常に多く、2013年には6740件もの被害が報告されました。そこで、イギリスで犬の福祉慈善団体として活動している「Dogs Trust」とリバプール大学のバーチャルエンジニアリングセンター(VEC)は、犬に襲われる被害を減らすために「バーチャル犬」を開発しました。

THE DOGS TRUST
http://www.virtualengineeringcentre.com/showcase/case-studies/the-dogs-trust/

Meet the virtual pooch that could prevent dog bites
https://techxplore.com/news/2018-08-virtual-pooch-dog.html

「多くの人々が犬の習性を知らないことが原因で犬に襲われる被害が多い」と考えたDogs TrustとVECは、人々に犬の習性を理解してもらうための教育用のプログラムとしてバーチャル犬を共同開発しました。バーチャル空間内に存在する犬は機嫌の悪い状態が再現されており、どのような行動を取ったときに、犬のストレスが増加して、人を襲う行動をとるかがわかるようになっています。

研究チームが開発したバーチャル犬がどのようなものかは、以下のムービーで公開されています。

The Dogs Trust and The Virtual Engineering Centre collaborate to create digital educational tool - YouTube


遠くにいるときは、犬はこちらの存在に気付きつつも、そこまで警戒していませんが……


近づくと牙を見せて、うなり声をあげるなど警戒した様子を見せるようになります。


研究チームはバーチャル犬の行動について「犬が誰にも近づいてほしくないときの行動をはしごを使って示した『攻撃へのはしご(Canine Ladder of Aggression)』をもとに再現しました」と語り、「同じ心理状態となった犬はバーチャル犬と同様の反応を示すことから、多くの人がこれで犬の危険行動を理解できれば、被害を減らせる」と説明しています。

記事作成時点のバーチャル犬は近づいたり、離れたりしたときの反応のみを再現していますが、「今後はユーザーの行動に対する犬の反応や、犬が人に近づいてほしいときの行動などを追加していきます」と研究チームが述べており、よりリアリティのあるバーチャル犬に改良するとしています。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log