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表情に反応してGoogleドキュメントに入力中の文字スタイルを自動で変換できる「Face Style」


議事録を始めとする文書を作成している時に、いちいち「ここは強調したい部分」「ここは疑問が残る部分」という風に、文章の内容によって文字のスタイルを変更することがあります。しかし、いちいち文書を作成している最中に文字のスタイルを切り替えるのは面倒なもの。ソフトウェアエンジニアのKen Kawamoto(ガリのほう)さんは、ユーザーの入力中の表情に合わせて文字のフォントを自動で切り替えてくれる、「Face Style」というChrome拡張機能を作成しました。

「Face Style」がどんなものかは、ツイートに埋め込まれたGIFムービーで確認することができます。

議事録の疑問点・強調点を表すのにいちいち文字スタイルを変えるのが大変なので、表情をそのまま文字スタイルに変換するクソChrome機能拡張作った。明日からみんな表情豊かに会議を行いましょう。 pic.twitter.com/5EHpT3zfil

— Ken Kawamoto(ガリのほう) (@kenkawakenkenke)


Chromeで開いたGoogleドキュメントで文書を作成します。


画面の右上に表示された映像が、PCのカメラに映った入力している人の表情です。


真顔で入力している時は、入力された文字は通常のスタイルですが……


「クワッ」と目を見開き、口も威嚇するように開いた状態で文字を入力すると、文字が太字と赤色になり、アンダーラインも引かれて強調されたスタイルの文章が入力されました。


真顔に戻ると、文字も通常のスタイルに戻ります。


そして、首をかしげながら文字を入力すると、入力された文字はオレンジ色で斜めになっており、疑問点を表すスタイルで文章が入力されました。


入力する人の表情に合わせて、自動でフォントが変更されるようになっている模様。


「Face Style」をインストールするためには、Chromeウェブストアの公式ページから「ADD TO CHROME」をクリック。


「Face Style」はGoogleが提供するウェブブラウザ上で動作するソフト「Google ドキュメント」に入力されたデータを読み取り、表情に合わせて文字のスタイルを変更します。「拡張機能を追加」をクリック。


これで「Face Style」がChromeに追加されました。


早速Googleドキュメントで文書を作成してみると、画面上部に「Face Style」のアイコンが表示されていました。アイコンをクリックすると……


「Face Style」はPCカメラの使用許可を求めてきます。「Face Style」を使用したい場合は「許可」をクリック。


しかし、「Face Style」をオンにした状態で文字を入力しようとすると、なぜか文字の色設定画面が高速で開いたり閉じたりを繰り返してしまい、文字が入力できませんでした。


試行錯誤してみた結果、「Face Style」はGoogleドキュメントの言語が日本語だとうまく動作しないことが判明。言語を英語に設定して、再びGoogleドキュメントを開きます。そして、画面上部の「Face Style」アイコンをクリック。


すると、PCのカメラが自分の顔を映し、緑色のラインで表情を認識したことを示します。


真顔のまま文字を入力すると、普通のフォントで文字が入力されますが……


目と口を開いて驚いたような表情のまま文字を入力すると、こちらがフォントをいじらなくても自動で赤字とアンダーラインで文字を強調してくれます。画面上部にあるFace Styleのアイコンは、認識した表情によって変化していました。


首をかしげた状態で文字を入力すると、フォントがオレンジ色になって疑問点を表します。半角英数字で文字を入力すると、文字を斜めにする効果も加わります。記事作成時点では、「Face Style」で切り替えられる文字スタイルは強調と疑問の2種類だけでした。


実際に「Face Style」で文字のスタイルを自動で変化させてみたムービーがこれ。いちいちフォントを変更する作業を行わなくても、自動で入力される文字のスタイルが変わっているのがわかります。

「Face Style」で表情に合わせて文字スタイルを変更させてみた


表情をコロコロと変化させながら文字を入力するのはなかなか大変で、時には自分が意図した表情と違う表情が認識されてしまうこともありました。しかし、つまらない議事録作成をせめて表情豊かに行いたい時には、「Face Style」を使って気持ちを紛らわせてみてもいいかもしれません。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ウェブアプリ,   動画, Posted by log1h_ik

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