レビュー

「ドス!」の叫びと足し算が肝となる「UNO」に続く新作カードゲーム「DOS」を遊んでみた


40年近くの歴史があり、世界的人気を誇るカードゲーム「UNO(ウノ)」を販売しているマテルから、「DOS(ドス)」が日本向けで2018年7月26日に登場しました。「DOS」はスペイン語で「2」を意味し、同じくスペイン語で「1」を意味する「UNO」の続編にあたるカードゲームとなっています。そんな「DOS」の実物を入手できたので、編集部員4人で実際に遊んでみました。

「UNO(ウノ)」の兄弟が登場!?ついに日本上陸!その名の通り「2」がテーマの新感覚戦略カードゲーム「DOS(ドス)」8月上旬より発売 | mattel


「DOS」のパッケージはこんな感じ。箔(はく)押しの「DOS」という文字が目を引きます。


金色の「DOS」の上には「UNOの兄弟のドス!」と、UNOシリーズであるとアピールされています。


「DOS」の想定プレイ人数は2~4人、対象年齢は7歳以上


中はカードと、ルールが書かれた取扱説明書のみ。


カードは全部で108枚。カードの色は緑・青・黄色・赤の4種類で、それ以外にUNOでおなじみのワイルドカードらしきものも存在します。


色カードは1と3~10の数と#(シャープ)で構成されています。#が書かれているのは「ワイルドナンバーカード」で、自由に数を指定できるカードです。


2のカードは自由に色を指定できる「ワイルドDOSカード」となっています。


まずは1枚引いて、最も大きい数のカードを引いた人を親番プレイヤーに決めます。親番プレイヤーはカードをシャッフルして、全員に7枚ずつ手札を配ります。


手札を出す場所となる「センターカード」を2枚だけ場に表向きで配置して、残ったカードは山札にします。「UNO」ではセンターカードは1枚だけですが、「DOS」ではその名の通り、2枚のセンターカードでスタートします。


「UNO」では「センターカードと同じ色か同じ数字であれば場に出すことができる」というルールですが、「DOS」では「センターカードと同じ数字の1枚、もしくは足したら同じ数字になる2枚」を選んで場に出します。以下の画像では、「1」のセンターカードには同じ数となる「1」を、「6」のセンターカードには合計が6となる「5」と「1」のペアを出しています。


カードを出し終わったら、マッチしたカードとセンターカードは捨て札として別の場所に移動させて、再びセンターカードが2枚になるように山札から設置して手番を終了します。


どうしてもマッチできなければ山札から1枚引きます。それでもマッチできない場合は、手札から1枚だけセンターカードに追加します。そのため、センターカードは状況に応じて3枚以上に増えることもあります。


UNOと同じように、手札をすべて使い切ったプレイヤーの勝利となりますが、残り2枚の状態になったらすかさず「ドス!」と言わなければなりません。このルールはUNOとよく似ています。以下の場面では勢いよく「ドス!」と叫んだものの、次の手番ではどうしてもマッチするようなカードを出せませんでした。


しかたがないので山札から1枚引くことに……。


引いてきたのは「緑の4」。これではやはりマッチさせることはできません。


色を自由に指定できるワイルドDOSカードは大事なので手元に残そうと判断。再び「ドス!」と宣言しながら「緑の4」をセンターカードに追加しました。もし他のプレイヤーに「ドス!」の言い忘れを指摘された場合、山札から2枚余計に引かなければなりません。


「UNO」ではセンターカードと同じ色であれば数字に関係なく場に出すことができましたが、「DOS」では色が同じだけでは場に出すことができません。ただし、同じ色かつ同じ数字のカードを出す「シングルカラーマッチ」を繰り出すと特典が得られます。例えば以下の場面は「緑の5」のセンターカードに、手札から同じ「緑の5」を出したところ。


マッチした緑の5は捨て札にいき、山札からセンターカードを補充して……


さらに自分の手札から1枚だけセンターカードに追加します。カラーマッチは手札が早く減って有利なので、積極的に狙っていきたいところ。


さらに、以下の画像はセンターカードと同色の2枚を場に出す「ダブルカラーマッチ」を出した場面。


ダブルカラーマッチが出た場合、他のプレイヤーは山札から1枚ずつ引いて、自分の手札に加えなければなりません。「DOS」は、「ドロー2」や「ドロー4」など、UNOではおなじみの妨害カードがないため、ダブルカラーマッチによる「全員ドロー1」はこのゲームで唯一の妨害手段です。


1度の手番でマッチさせるセンターカードは複数枚でもOKです。例えば以下のシーンでは、手札残り3枚の編集部員がワイルドDOSカードをマッチさせて「ドス!」と宣言。


さらに、残りの手札2枚を別のセンターカードにダブルカラーマッチで手札を出し切って、スピーディーかつきれいなコンボを見せて上がりました。


取扱説明書では、「UNO」の公式ルールと同様に「誰か1人が上がったらゲームを終了。残り手札の合計点をマイナスとして記録しながらゲームを繰り返し、最終的に合計点が最も高かったプレイヤーが勝利」となっていました。ただし、この辺りは「残り1人となるまでゲーム続行」とするなど、臨機応変に変えるのもアリです。


実際に「DOS」をプレイしてみると、「UNO」のように大人数で盛り上がるパーティーゲームというよりも、落ち着いて考えながら遊ぶゲームといった印象で、全く違うプレイ感覚を覚えました。DOSのルールはそれほど複雑なものではありませんが、UNOは数字・色・効果がカードさえ見ればわかるのに対して、「DOS」ではカラーマッチやセンターカードの扱いなど、目に見えないルール部分が増えるために戸惑ってしまう場面がありました。そのおかげで、最初の1~2ゲームはかなり試行錯誤しながらプレイすることになりましたが、ルールに慣れてしまえば1ゲーム10~15分程度でサクッと遊ぶことができます。

プレイした編集部員からは「足し算でカードを出していく部分は新しいと感じたが、面白さで考えるとやはり『UNO』に軍配が上がる」「どうしても残り2枚で『ドス!』と叫ぶのがしっくりこない」という感想がありました。特にカードゲームやボードゲームをよく遊ぶ編集部員は「『DOS』は『UNO』のように相手を妨害するような役札がなく、基本的に自分の手番に手札を見て暗算をする必要があるので、他人とのコミュニケーションが発生しづらいのが寂しい」とコメントしていました。


「DOS」は税込891円で、Amazon.co.jpからも購入できます。

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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