レビュー

音楽再生やハンズフリー通話もできる万能カーチャージャー「Anker Roav FM Transmitter F2」レビュー


モバイルバッテリーやオーディオ機器で知られるAnkerから、自動車のシガーソケットに挿すだけでスマートフォンの充電ができ、さらにFMトランスミッターで音楽再生やハンズフリー通話をも可能にする高機能カーチャージャー「Anker Roav FM Transmitter F2」が2018年7月25日(水)に登場します。便利な機能が盛りだくさんの最新カーチャージャーを、一足先に使ってみました。

Anker | Anker Roav SmartCharge Car Kit F2
https://www.anker.com/products/variant/Anker-Roav-SmartCharge-Car-Kit-F2/R5111111

◆外観
Anker Roav FM Transmitter F2の箱はこんな感じ。


開けてみると、カーチャージャー本体と説明書が入っていました。


本体の一方にはシガーソケットに挿し込むプラグがあり……


反対側にはUSB端子が2個並んでいました。USB端子の下部には音楽再生時に使用する操作する矢印ボタンと、ハンズフリー通話/多機能ボタンがあります。


高機能とはいえ、USB端子側が一般的なカーチャージャーより少し大きいくらいで、手のひらにのる程度のコンパクトなサイズです。大きさはタテとヨコが約4cm×約3cm、プラグを含めた奥行きが6cmといったところ。


本体の重さは39gでした。


◆USB端子からデバイスを充電
早速、シガーソケットに挿したAnker Roav FM Transmitter F2からスマートフォンへの充電を行ってみます。自動車のエンジンをかけてから、カーチャージャーをシガーソケットに挿し込み……


デバイスの充電ケーブルをUSB端子に挿します。


すると、スマートフォンへの充電ができました。Ankerが開発した急速充電技術PowerIQを利用しているため、接続した機器に適した電流を流して最大のスピードで充電可能とのこと。


スマートフォン充電時の電圧と電流の状態をUSB簡易電圧・電流チェッカーで確認してみたところ、電圧は約5.1Vで……


電流は約0.73Aとなっていました。


USB端子は2個ついているため、2台同時で充電することも可能です。


◆音楽再生
Anker Roav FM Transmitter F2は、Bluetoothでペアリングしたスマートフォンに保存された音楽を内蔵のFMトランスミッターで発信し、カーオーディオで再生することが可能。スマートフォンとのペアリングは、カーチャージャーをシガーソケットに挿し込んだ状態で行います。車のエンジンをかけると、カーチャージャーのLEDディスプレイにはBluetooth未接続を示す「bt」という表示と……


FM周波数が交互に表示されます。


この状態でスマートフォンの「設定」から「Bluetooth」を選択し、「Roav F2」で始まるデバイスをタップ。


接続が完了しました。この時、カーオーディオのFMのチューニングが合っていると「ペアリングが完了しました」という音声案内が流れます。


先ほどまでBluetooth未接続を示す表示とFM周波数が交互に点滅していたカーチャージャーのLEDディスプレイも、FM周波数だけを表示して点滅が止まります。


続いてカーオーディオデッキでFMラジオをオンにし、ラジオが聞こえない空き周波数にセットします。


カーチャージャーの多機能ボタンを長押しし、LEDディスプレイのFM周波数を点滅させます。カーオーディオの周波数をカーチャージャーが表示している送信周波数に合わせると、カーチャージャーから送信されたFM電波をカーオーディオが受信可能な状態になります。カーチャージャーに表示されているFM周波数は90.0MHzなので……


カーオーディオのFM周波数を90.0MHzに設定しました。


この状態でスマートフォンで音楽を再生すると、カーオーディオから音楽が流れました。


多機能ボタンを押すと、音楽の再生/停止が可能。


実際にAnker Roav FM Transmitter F2を経由して、カーオーディオから音楽を再生してみた様子がこれ。

万能カーチャージャーAnker Roav FM Transmitter F2で音楽再生してみた


また、Anker Roav FM Transmitter F2はUSB端子に挿したUSBフラッシュメモリに保存された音楽を、カーオーディオから再生することもできます。USBフラッシュメモリを挿し……


多機能ボタンを押します。


すると、FMトランスミッター経由でUSBフラッシュメモリに保存された音楽を再生することができました。矢印ボタンで前の曲に戻したり次の曲に送ったりすることが可能。なお、USBフラッシュメモリに保存して再生できる形式は、mp3・wma・flac・wavとのこと。


◆ハンズフリー通話
Anker Roav FM Transmitter F2と最後にペアリングしたスマーフォンに電話がかかってきたら、ハンズフリーで会話することもできます。ペアリング済みのスマートフォンに電話がかかってきたら……


カーチャージャー本体の通話ボタンを押します。


すると、ハンドルを握ったままの状態で電話することが可能。なお、通話を拒否したい場合は通話ボタンを1秒間長押しすればOKです。


実際にハンズフリーで電話に出てみた様子がこれ。通話後は、多機能ボタンを押すと再び音楽が再生されます。

万能カーチャージャーAnker Roav FM Transmitter F2でハンズフリー通話してみた


◆専用アプリのインストール
Anker Roav FM Transmitter F2の専用アプリである「Roav Charger」を利用することで、充電やハンズフリー通話、音楽再生以外の機能を利用することができます。Roav ChargerにはiOS版Android版が用意されており、今回はiOS版を使用します。「入手」をタップ。


「インストール」をタップ。


インストールが完了したら、「開く」をタップ。


Roav Chargerを使用するためには、エンドユーザーライセンス契約に同意する必要があります。「同意する」をタップ。


通知の許可を求められるので、「許可」をタップ。


続いて位置情報の許可を求められるので、許可してもいい場合は「常に許可」をタップ。


アプリを起動すると……


自動でペアリング済みのカーチャージャーを検出します。なお、カーチャージャーをシガーソケットに挿し込み、エンジンをかけた状態でないとカーチャージャーを検出することはできず、あらかじめスマートフォンとカーチャージャーをペアリングしていない場合も検出できません。「開始する」をタップ。


すると、Roav Chargerのホーム画面が開きました。ホーム画面には車のバッテリー残量が表示されており、一目でバッテリーの状態が正常かどうかがわかります。


ラジオアイコンをタップすると、FMトランスミッターで使用するFM周波数をセッティング可能。


設定アイコンでは、カーファインダー機能の距離単位や音声の性別といった項目が設定できました。


◆カーファインダー機能
Roav Chargerアプリには、Anker Roav FM Transmitter F2を接続した車両の位置を記録し、駐車場のどこに車を止めたのかを探し出すことができる「カーファインダー機能」があります。なお、カーファインダー機能を使用するには、スマートフォンのGPSをオンにする必要がありました。早速カーチャージャーを接続した車でドライブし、駐車場に停車。


エンジンを停止してしばらくすると、スマートフォンに通知が届きます。


Roav Chargerアプリは、車のエンジンが停止した時点での車のGPS情報を記録します。車を止めてすぐに位置を確認すると、「近くです」とだけ表示されています。この際、Roav Chargerアプリの位置情報に関する権限が「このAppの使用中のみ許可」だと、GPS情報を取得できないことがあるため、カーファインダー機能を使いたい時はアプリの権限を「常に許可」にしておく必要がありました。


楽しいイベントや買い物を終えた後で広い駐車場に戻ると、自分がどこに車を止めたのかを忘れていることがあります。


しかし、Roav Chargerアプリを起動すれば、車までの大まかな距離と位置が矢印でわかります。


車のエンジンを停止した時点でアプリに位置情報が記録されるため、スマートフォンのGPSがオンになっていれば、スマートフォンの現在位置から車までの方向を指示してくれます。距離情報も教えてくれますが、基本的には矢印に従って歩くだけでOK。


GPSの精度が完璧ではないため、車の位置には多少のズレが発生してしまいます。しかし、そもそもカーファインダー機能が必要になるのはかなり広い駐車場であるため、アバウトな方向がわかるだけでもありがたいと考えるべきかもしれません。広い駐車場内で車を探す場合だけでなく、町中のコインパーキングに車を止めた時に、「このあたりのコインパーキングに止めたことは覚えているけれど、コインパーキングの正確な場所を忘れてしまった」という場面でも重宝しそう。


車の25m圏内に近づくと「近くです」とだけ表示されるので、後は自力で探す必要があります。なお、立体駐車場や地下駐車場など、GPSが正確に測定されにくい場所に駐車すると、正確な位置情報が取得しづらくなってしまうため、精度が下がってしまうとのこと。


Anker Roav FM Transmitter F2は単に車のバッテリーからデバイスにUSB充電が可能なだけでなく、音楽再生やハンズフリー通話といった機能がアプリなしでも実行できます。使用するボタンが少なくて操作も難しくないため、使用するハードルもそれほど高くありません。車を使用することが多く、音楽再生やハンズフリー通話を便利に使いたい人は買っておいて損はないと感じました。

なお、Anker Roav FM Transmitter F2は2018年7月25日(水)午前10時から、以下のAmazonリンクで入手可能。定価は税込2999円ですが、先着500個までは20%OFFの税込2399円で購入できるとのことなので、気になる人は早めにチェックするのがおすすめです。

Anker Roav F2(FMトランスミッター搭載 19.5W 2ポート カーチャージャー)【Bluetooth 4.2/カーファインダー/ハンズフリー通話対応/Power IQ搭載】

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik

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