ハードウェア

AMDのZenマイクロアーキテクチャをベースに中国メーカーが「Dhyana」プロセッサの生産を開始


by Ioan Sameli

中国のチップメーカー・Hygonx86プロセッサ「Dhyana」の生産を開始したことが報じられています。アメリカでは核開発への影響を懸念して、2015年にIntelのXeonプロセッサを中国で販売することを禁止しており、AMDがこの仕組みを構築したことに驚きが広がっています。

China Finds Zen: Begins Production Of x86 Processors Based On AMD's IP
https://www.tomshardware.com/news/china-zen-x86-processor-dryhana,37417.html


AMDは2016年4月、中国科学院の投資機関・天津海光先進技術投資有限公司(THATIC)と共同出資の合弁会社を設立し、x86プロセッサの製造をTHATICが国内で販売するサーバーのチップ開発に利用することを認めるライセンス契約を結びました。

問題が複雑なのは、AMDとTHATICがHaiguang Microelectronics(HMC)とChengdu Haiguang Integrated Circuit Design(Hygon)の2社を設立し、それぞれの出資比率がHMCへの出資はAMDが51%、THATICが49%。一方、HygonはAMDが30%、THATICが70%となっている点です。

もともとx86に関してはIntelとAMDの間でクロスライセンス契約が結ばれていて、さまざまな制約があります。そこで、x86のIP(知的財産権)についてAMDからライセンスを受けたHMCが、Hygonにさらにライセンスを出し、Hygonがx86チップを設計。設計はいったんHMCに売却され、HMCがチップを生産して、再びHygonから「Dhyana」プロセッサとして販売する、という形が採られることで法的な問題点をクリアしているとのこと。

このHygonのDhyanaプロセッサは、Zenマイクロアーキテクチャを基盤としたAMDのEPYCプロセッサと似ていて、違うのはベンダーIDとファミリーシリーズ番号だけだそうです。

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