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タイの洞窟少年救助用にイーロン・マスクがロケットのパーツで開発したマシンを公開


タイ北部チェンライの洞窟で閉じ込められた少年ら13人の救出に、タイ政府をはじめ各国の専門家が頭をひねらせる中、SpaceXやテスラを率いるイーロン・マスク氏が、ロケットパーツを改造することで、泳げない少年を安全に運べる「潜水艦」を開発、そのムービーを公開しました。

Elon Musk built a “submarine” to rescue Thailand kids—here’s what it looks like | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2018/07/elon-musk-built-a-submarine-to-rescue-thailand-kids-heres-what-it-looks-like/

少年たちが待機している入口から5キロメートル先の場所に向かうには、長雨で溜まった水の中を数か所、潜水して進む必要があり、救助隊のダイバーが死亡するなど、困難な作業が要求されています。少年らの中には泳げない者もおり、熟練したダイバーでさえ危険な潜水技術を即席で身に付けさせて救助をするという過酷なミッションをなんとか安全に行えないかと、脱出作戦には多くの専門家が知恵をひねっています

そんな中、アイデアマンのマスク氏は、早々とSpaceXの持つ宇宙開発技術でのサポートを明言し、「Falconロケットの液体酸素輸送管を使って少年たち用の小型潜水艦を作る」という案を提示していました。洞窟内は狭い場所が多く、小型潜水艦のサイズはシビアです。マスク氏はタイの専門家からのフィードバックを得て、Falconロケット用の液体酸素輸送管が使えると考えたようです。


これが液体酸素輸送管を改造した小型潜水艦。液体酸素を充填する前提なので、強度は十分です。


小型潜水艦にはダイバーが引っ張るハンドルが付けられています。


そして、アメリカ・ロサンゼルスのプールで試作された小型潜水艦を使った潜水テストが行われました。




狭い場所を潜り抜けるテスト。


3時間のテストの後、早くもタイに向けて空輸した模様。マスク氏の決断の速さと常人離れした行動力がわかります。


入り組んだ洞窟を潜り抜けられるのかという疑問に対して、「チューブの直径は31cm(なので大丈夫)」とマスク氏は回答していました。


2018年7月8日に、タイ政府は気象予報から状況が悪化する危険性があるため、急遽、脱出作戦を敢行。13人のうち6人が救出されました

結局、状況の急激な変化により、マスク氏の小型潜水艦は救助に使われることはなさそうですが、マスク氏は「タイで使えないとしても、将来同じような状況になったときに役立つはずだ」とコメントしています。

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by logv_to