Nintendo SwitchはTVモードと携帯モードのどちらで多くプレイされているのか？

任天堂が2017年3月3日に発売したNintendo Switchは、据置型のゲーム機なのに携帯ゲーム機としても使えるようになっており、家庭の大画面でゲームをプレイしたり、外出先に持ち出して友人と遊んだりすることもできるようになっています。プレイヤーによって「TVでプレイする時間の方が多い」という人もいれば、「携帯モードでゴロゴロプレイしてしまう」という人もいるはず。ユーザーはTVモードと携帯モードのどちらで多くプレイしているのか気になったという海外メディアのArs Technicaが、任天堂にインタビューしたところ、両方のプレイモードがほぼ同じ割合でプレイされていることが明らかになっています。

Nintendo: Docked and undocked play time for Switch is “about even” | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2018/06/nintendo-docked-and-undocked-play-time-for-switch-is-about-even/

Ars Technicaは任天堂のセールス＆マーケティング部門で上級副社長を務めるDoug Bowser氏にインタビューを行ったところ、「50％がドックに挿して遊んで、残りの50％はドックから離して遊んでいる」という回答が得られたそうです。

Nintendo Switchを専用ドックに挿し、大画面でゲームを楽しむのが「TVモード」

Nintendo Switch本体を手に持ち、携帯ゲーム機のようにゲームをプレイするのが「携帯モード」です。

Bowser氏によると、Nintendo Switchをどちらのモードでプレイしているのかはオンライン遠隔測定で測られた模様。Nintendo Switch全体のゲームプレイではTVモードと携帯モードでのプレイ時間が半々という結果が出ているわけですが、これはプレイするゲームタイトルによって大きく異なってくる可能性があります。Nintendo Switchでリリースされている「Just Dance 2018」のようなタイトルはTVモードでプレイされる比率が高くなり、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」や「マリオカート8 デラックス」はTVモードと携帯モードの比率が半々程度になるとのこと。

2017年10月に任天堂が投資家向けの(PDF)プレゼンテーションで明かした情報によると、Nintendo Switchを初期に入手したユーザーの約30％がNintendo Switchでのゲームプレイの80％以上の時間を携帯モードで過ごしているとのこと。逆に、Nintendo Switchでのゲームプレイの80％以上をTVモードで過ごしているというユーザーは全体の20％未満だったそうです。そして、残りの50％はTVモードと携帯モードの両方でゲームをプレイしているとのこと。

ただし、これらのデータはNintendo Switchでオンラインゲームをプレイする際に必須となるニンテンドーアカウントを持っているユーザーのデータを集計したものなので、完全にオフラインでゲームをプレイしているユーザーのデータは含まれていません。なお、Bowser氏は任天堂がNintendo Switchユーザーのプレイモードを追跡できるようにしていることは、任天堂が市場を理解する上で非常に役立つとしています。

「Nintendo Switchについて発見した最も素晴らしいことのひとつは、プレイヤーがどのようなコンテンツに熱中しているのかを遠隔測定したデータからより詳細に知ることができるようになった点です。ニンテンドーアカウントを所有しておりインターネットに接続している場合、我々はユーザーが端末をどのように使っているかを理解することができます。また、さまざまなタイトルでどのようなプレイ方法をとっているかを見ることもできます。これによりデジタルマーケティングや宣伝用の映像などの位置付けを考えることもできるようになります」とBowser氏は語っています。