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音楽ファンの個性的なメイクで顔認識技術を欺けることが判明


by thatguygil

Juggalo」とはアメリカのヒップホップグループInsane Clown Posseのファンを指す言葉で、非常に個性的なメイクを顔に施すことで知られています。そんなJuggaloメイクを顔に施すことで、偶然にも「AIの顔認識技術を欺くことができる」と判明しました。

Juggalos figured out how to beat facial recognition | The Outline
https://theoutline.com/post/5172/juggalo-juggalette-facepaint-makeup-hack-beat-facial-recognition-technology

コンピューターセキュリティ研究者であるTAHKIONさんは、「Juggaloのメイクアップが顔認識を打ち破ることに成功しました。もしAIの顔認識技術による監視を避けたいのであれば、Jaggaloメイクをするといいかもしれません」とツイートし、個性的なメイクを行うJuggaloの人々の写真をアップしています。


TAHKIONさんによれば、一般的な顔認識技術は人間の顔のコントラスト領域を特定することによって、鼻がどこにあるのか、アゴと首の境目はどこなのかといった情報を把握します。ところが、Juggaloの人々が行うメイクアップは顔を白塗りにし、眉の上や頬、口の下といった領域を黒で強調するため、顔認識がコントラスト領域を誤認識してしまうとのこと。


一方で、メタルバンドのファンがするようなコープス・ペイントも白塗りに黒で目や口などを強調しますが、顔認識技術を混乱させるほどの効果はもたらさない模様。また、女性が行うアイラインのメイクなども、顔認識技術を欺くところまではいきません。やはり高性能な顔認識技術をごまかすほどの効果をもたらしたい場合は、顔の大きな範囲で黒塗りを行い、コントラスト領域を実際のものと大幅にズラす必要があるようです。


AIによる顔認識技術はいくつかの国で実用化されており、犯罪捜査にも役立てられています。監視カメラなどで得た情報を顔認識技術等を利用して犯罪捜査に活用することは、プライバシーの面から多くの批判も出ていますが、顔認識技術に対する規制はほとんど行われていません。

なお、Juggaloのメイクがだませるのは顔のコントラスト領域によって識別する顔認識技術であり、Appleの顔認証機能であるFace IDのように顔の奥行きで顔を識別する顔認識技術はだませないと、TAHKIONさんは説明しています。

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in ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by log1h_ik