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NASAの元エンジニアの人気YouTuberがAppleで自動運転車向けVRを開発していると報じられる


NASAの元エンジニアであり、YouTuberとして水圧でスイカを真っ二つにできる超巨大水鉄砲を開発したり固い砂が液体のように波打つようになる「流動層」をお風呂サイズで実験したりするMark Roberさんが、Appleの特殊プロジェクトにエンジニアとして参加していることを、ニュースメディアのVarietyが伝えています。

YouTube Star Mark Rober Developing VR for Apple’s Self-Driving Cars – Variety
https://variety.com/2018/digital/news/youtube-maerk-rober-apple-vr-1202858396/

Apple Engineer and YouTuber Mark Rober Working on Anti-Motion Sickness VR Technology for Use in Autonomous Vehicles - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2018/06/26/apple-vr-technology-autonomous-vehicles/

Roberさんは300万人以上のフォロワーを持つYoutuberで、これまでに数多くのムービーを投稿してきました。例えば、「プールに入っているおしっこを量る」というムービーは記事作成時点までで800万回以上再生されています。

How to measure HOW MUCH PEE IS IN YOUR POOL - YouTube


Roberさんが参加しているとみられるのは「自動運転車でのAR・VR」テーマとしたAppleのプロジェクト。VarietyはRoberさんが関わっていると考えられるアイテムとしてAppleが3月に特許を出願した自動運転車向けのVRシステムである「没入型仮想ディスプレイ」と「拡張仮想ディスプレイ」を挙げています。いずれのVR技術も自動運転車に乗っている時の車酔いを軽くすることに関係しており、乗車している人が経験している動きに合わせて現実世界の映像をVRヘッドセット上に表示させることなどで、車酔いを減らして車内でのパフォーマンスを上げることを目的としています。


また、車内エンターテイメント向けVRとして、「本の著者や番組のホストが自分の座っているシートの横に現れて本を読んだり番組を進行したりする」という形のVR活用も考えられてるとのこと。

AppleはもともとVRよりもARに注力していましたが、2018年4月には「VR&ARの両方が楽しめるヘッドセットが開発中であり、2020年発売予定である」とも報じられています。また、Appleが2015年に買収した拡張現実スタートアップ「Metaio」がアウディやBMWといった自動車メーカーと協力関係にあることから、「AR」と「自動運転車」の組み合わせは想定内とのこと。

RoberさんのLinkedinプロフィールには「プロダクトエンジニアとしてある会社で働いている」と記されていますが、会社名については伏せられています。また、海外掲示板redditでRoberさんはファンに対し「ベイエリアの大きなテクノロジー企業で働いている」「まだリリースされていない製品についてチームで取り掛かっている」と語っていました。

なお、Appleはこの件に関してコメントしておらず、Roberさんも記事作成時点ではVarietyに反応を返していないとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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