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「健全な性教育のためにポルノ製作に資金を提供したらどうか」とドイツの与党が提案

by Becca Tapert

ドイツの連立与党であるドイツ社会民主党(SPD)は、「若者たちに間違った性知識を植えつけてしまわないように」という目的で、フェミニズム的なポルノムービー製作に資金を提供する計画を発表しました。

Berlin′s SPD wants to fund porn to fight sexism | In Depth | DW | 13.06.2018
http://www.dw.com/en/berlins-spd-wants-to-fund-porn-to-fight-sexism/a-44184929

20歳のドイツ人女性であるフランチさんは他の多くの若者と同じく、13歳ころからインターネットでポルノムービーを見ていたとのこと。フランチさんはボーイフレンドもおそらく自分と同じようなポルノムービーを見た経験があるだろうと思っており、「インターネットで見られるポルノムービーのほとんどは、女性が満足すると非常に大きな声であえぐため、ボーイフレンドはセックスの時にあまり声を出さない私のことを『満足していないのだろうか?』と考えているかもしれない」と不安を語っています。

また、フランチさんはポルノムービーに影響を受けたせいで「男性が女性の顔や胸に精液をかけるのは普通のことで、女性はそれを受け入れるべきだ」という考えが普通になっていると述べ、セックスにおいて女性の快感よりも男性の快感が優先されがちだと考えています。

市場調査会社のNetzsiegerによれば、18歳未満の若者のうち実に40%がオンラインのポルノムービーを検索しているとのこと。オンラインで試聴可能なポルノムービーの中には暴力的で悪質なムービーも多く存在しており、「若者のセックス観に悪影響を与えかねない」という懸念があります。

by Krissa Corbett Cavouras

そこで、SPDはより現実的で健全なポルノムービーを若者に提供するため、フェミニズムにも配慮したポルノムービーに資金を提供する計画を提案しました。SPDは「インターネットで主流となっているポルノムービーでは、性差別的で人種差別的なステレオタイプを描いている」と述べており、ポルノムービーを消費する若者に間違った性的知識を植えつけてしまうとしています。

多くの若者は「ポルノムービーはインターネットの無料サイトで見るものだ」という考えを持っており、無料のポルノムービーの代替となるものを若者に与えても、大きな効果は上げられないだろうとSPDは指摘。ポルノサイトのうち正確な年齢認証を必要とするサイトは3%に過ぎず、多くの親は自分の子どもがどのようなムービーを見ているのか知ることができません。

フェミニストとして活動しているローラ・メリット氏は、「主流となっているポルノムービーでは女性と男性の役割がはっきり区別されていて、女性は男性を満足させる存在として描かれています。ポルノムービーの潮流は、非常に保守的なのです」と述べ、SPDの提案を歓迎しています。

メリット氏は公的資金が提供される以上、製作されるポルノムービーの出演者は適切な労働条件を享受する必要があるとしています。また、異性愛者だけでなく同性愛者やトランスジェンダーの人々、人種の違う人々にとっても楽しめるポルノムービーにするべきだと主張しました。SPDはポルノムービーに対する援助が「即座に効果を発揮するものではない」としながらも、ポルノムービーがインターネットで手軽に試聴できるようになった時代において、手をこまねいているわけにいかないとしています。

by Robyn Gallant

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