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イーロン・マスクの地下高速交通システムがシカゴで建設契約を獲得、わずか12分で空港と都心部を結ぶ見込み


イーロン・マスク氏がCEOを務めるトンネル掘削会社「The Boring Company」は、ロサンゼルスの地下にトンネルを掘っており、渋滞緩和の実現に向け着々とプロジェクトを進めています。そんな中、The Boring Companyがシカゴの空港からダウンタウンまでを結ぶ地下高速交通システムの建設案件で入札に勝利したことが明らかになりました。

Elon Musk’s Boring Co. Wins Chicago Airport High-Speed Train Bid - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-06-14/elon-musk-s-boring-co-wins-chicago-airport-high-speed-train-bid

Elon Musk’s Boring Company to build high-speed Chicago airport train
https://mashable.com/2018/06/14/elon-musk-boring-company-chicago-airport/

今回、The Boring Companyが勝ち取った計画は、シカゴ・オヘア国際空港からシカゴの中心地であるダウンタウンのブロック37までを結ぶ地下高速交通システムを作り上げるというものです。この間の距離は約15マイル(約24km)あり、鉄道やタクシーなどの交通機関を利用しても約30分~約40分程度かかりますが、地下高速交通システムを利用すれば約12分で移動できるとのこと。

運賃について、The Boring Companyは正確な金額は出せないとしながらも「同区間を結ぶ鉄道の運賃(5ドル:約550円)よりは高くなりますが、タクシー(約40ドル:約4400円)よりは安くなる見込みです」と説明しています。

地下高速交通システムで使用される車両はテスラ モデルXをベースとした電気自動車。最高速度は約240km/hにまで達するほか、車内には8~16の座席があり、空調、荷物置き場、Wi-Fiも完備される予定。The Boring Companyによると、この車両を30秒間隔で1日20時間運行する計画であるとしています。


シカゴ・オヘア空港とダウンタウンを結ぶ地下高速交通システムの建設に関する入札は複数の会社が参加しており、The Boring Companyは駅の改修等を含め10億ドル(約1100億円)を下回る金額を提示したことで、案件を勝ち取りました。なお、建設費用は全てThe Boring Companyが負担することになっており、政府からの補助金は必要としない計画になっています。

シカゴのラーム・エマニュエル市長は「このプロジェクトが実現すれば、シカゴは最先端の都市として確固たる地位を維持し、何千人もの雇用を創出することにもつながります」と述べ、地下高速交通システムがシカゴにとっても価値あるものになるとしています。


プロジェクトの詳細については公開されていませんが、The Boring Companyは地下高速交通システムで使用される車両のコンセプトムービーをYouTubeで公開しています。

The Boring Company - YouTube

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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