アート

ゴッホの代表作「ひまわり」の黄色が光のもとだと退色していくことが判明


by Papaver rhoeas

画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品として広く知られている「ひまわり」は、同じ「花瓶に挿したひまわり」をモチーフとして1888年から1889年にかけて7枚が制作されました。このうち、ファン・ゴッホ美術館に展示されている作品について最新技術での調査を行ったところ、黄色には顔料として2種類の黄鉛が使われており、そのうち1つが光を受けると退色する傾向があることがわかりました。

Van Gogh's sunflowers are wilting as yellow paint fades to brown | Art and design | The Guardian
https://www.theguardian.com/artanddesign/2018/may/31/van-goghs-sunflowers-are-wilting-as-yellow-paint-fades-to-brown


戦災で失われた1枚を除いた6枚のうち、ファン・ゴッホ美術館に展示されている「ひまわり」がどのような絵なのかは美術館の公式サイトで細かいところまで見ることができます。

Sunflowers - Van Gogh Museum
https://www.vangoghmuseum.nl/en/collection/s0031V1962

by Vincent van Gogh, January 1889

該当する顔料が使われているのは、明るい黄色で描かれた花弁と茎、淡い黄色の背景部分で、その他の部分についてはゴッホが別の顔料を使ったため、退色はしないとみられています。

このことは、オランダとベルギーの科学者チームによって2年にわたって行われた調査によって明らかになりました。調査を担当したアントワープ大学のフレデリック・ヴァンメルト氏によれば、調査ではゴッホが黄鉛のほかに、絵に明るさを求めてエメラルドグリーンや赤い鉛の顔料を用いたこともわかったとのこと。

黄色が「劣化」「退色」するといっても、、現時点では人間の目で見てぱっと分かるものではないとのことですが、「『目で見てわかるぐらい退色するまでどれぐらいかかるか』というのはとても難しく、外部要因にもよる」とヴァンメルト氏は語っています。

ファン・ゴッホ美術館では作品を守るため、5年前に展示室の照明を暗めに変更していますが、今回の研究結果を受けて、「ひまわり」の展示方法について、改めて検討しているとのことです。

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in アート, Posted by logc_nt