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電子ブック「Kindle」のようにプレートの表示が切り替わる「デジタルナンバープレート」の試験運用が始まる



従来のように数字や記号を刻印した鉄板ではなく、電子ペーパーディスプレイとチップ、バッテリーを内蔵する「デジタルナンバープレート」の試験運用がアメリカの一部地域で始まりました。

Digital license plates are coming to California. What exactly are they? - The San Diego Union-Tribune
http://www.sandiegouniontribune.com/opinion/the-conversation/sd-california-digital-license-plates-20180529-htmlstory.html

California debuts ‘digital’ license plates. Here’s what they’ll cost you. | The Sacramento Bee
http://www.sacbee.com/news/local/transportation/back-seat-driver/article211828814.html

デジタルナンバープレートは、Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」などのデバイスと同じ電子ペーパーを使うデバイスで、今後の導入に向けてカリフォルニア州サクラメントで運用実験が始められています。実際に動作している様子は以下のムービーで見ることができます。


白地のバックに黒色で文字や数字が表示されているデジタルナンバープレート。様式は通常のナンバープレートと同じで、上部にある「California」の文字の左右に登録の有効期限を示す年月を、そして下部に番号が大きく表示されています。さらにこの画面では、特殊デザインのナンバープレートに描かれるような、サクラメント市の市章が番号の左に表示されています。


電子ペーパーディスプレイを使っているということで、表示は自由に変更可能。もちろん、一定の様式に沿っておく必要はありますが、以下のように白黒を反転させることもできます。


また、プレート下部のように「Hi Tony !!!!」と、後ろの車のドライバーに向けてメッセージを表示させることも可能。さらに、プレートの一部を利用して広告を表示させることにも対応できます。ただし、メッセージや広告の表示に関しては、今後当局の同意を得ることが必要で、さらに停止中のみに限定されるなどの制限が加えられる見込みとのこと。


デジタルナンバープレートのメリットは、上記のメッセージ表示や広告表示ができることに加え、面倒な車両登録の手続きをクリック一つで済ませられるというところにもあります。アメリカでは車両の登録を毎年更新する必要があり、面倒な更新手続きを済ませた後に送られてくるシールを自分で貼り付ける必要があります。しかしデジタルナンバープレートではその作業をオンラインで済ませることが可能になります。

その仕組みは、このプレートはモバイル回線を通じて専用のサーバーに「つながる」ナンバープレートになっていること。登録の内容が更新された時には、サーバーから信号を送信することで一瞬で情報を書き換え、さらに表示内容を管理することを可能にしています。ただし後述しますが、この仕組みのために一定の月額使用料が必要となります。


デジタルナンバープレートの利点は、盗難時にトラッキングを可能にするところにもあります。デバイス内にはGPSを使った位置捕捉機能があり、車両の位置をトラッキングすることが可能で、仮にナンバープレートが取り外されたとしても、少なくとも最後の位置を把握することができます。しかしその一方、通常時にも当局がドライバーの位置を把握できるのではないかというプライバシー面の懸念は根強く残っている状況でもあります。

このデバイスは、Reviver Autoが提供している「Rplate」と呼ばれるもの。2018年のデトロイト・モーターショーで発表されたもので、技術的にはすでに実用化段階にあるとのこと。

Rplate - Reviver Auto
https://www.reviverauto.com/rplate/


今後、このプレートはサクラメント市や交通当局ではなく、カーディーラーで購入できるようになるとのこと。最大のネックといえそうなのがその価格で、プレート本体が699ドル(約7万7000円)、そして使用料として7ドル(約770円)を月々払い続ける必要があります。興味深いデバイスではありますが、やはりこの価格を見て思いとどまる人もいるようで、以下のように「すごく興味があったけど、本体価格月額使用料を見てそれは消えた!」とツイートする人も。


また、「自分がデジタルナンバープレートを欲しくなるとは思えない。鉄板のプレートでなにか問題ある?」と、そもそも価値を見いだしていない人も。


「広告やメッセージを表示できる」という点に注目して「自家用車には意味がないけど、市が運用する車両で使うのならわかる」と考えている人もいるようです。

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