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世界的人気のボードゲーム「モノポリー」はどうやって生まれたのか?


土地や鉄道を買収して、家やホテルを建設して資産を増やしていくボードゲーム「モノポリー」は80年以上の歴史を持ち、世界中で愛されています。このモノポリーがどのように生まれて進化していったのかが、Bloombergが公開する以下のムービーで解説されています。

The Real Story Behind Monopoly - YouTube


「モノポリー」は、すごろくの要領で駒を進めながら、不動産を購入し、家やホテルを建設することで他のプレイヤーから高額なレンタル料を巻き上げて、最終的に他のプレイヤーをすべて破産させることを目指すボードゲーム。モノポリー(monopoly)は「独占」を意味する英単語です。モノポリーで使われるメインボードはこんな感じ。


1904年にアメリカの女性ゲームデザイナーであるエリザベス・マギーの考案した「ランドローズ・ゲーム」がモノポリーの原型になっています。


マギーはヘンリー・ジョージの著書「進歩と貧困」に影響を受けて、ランドローズ・ゲームを作ったといわれています。その中に記される「土地は個人で独占所有するのではなく、社会全体の共有財産として等しく分配すべき」という主張に強く共感したマギーは、「社会の不平等を生むような土地の独占が可能となっている社会制度はよくない」と世間に知らしめようと、経済学の教材としてランドローズ・ゲームをデザインしました。


ランドローズ・ゲームのルールは「誰かが土地を購入したら、プレイヤーは所持金を共有する」「他人を破産させて金持ちになることを目指す」「不動産を独占して相手を破産させる」というシンプルなもので、プレイヤー間の交渉もありませんでした。


ボードは色分けがされておらず、具体的な地名も記されていませんが、土地や鉄道のマスを周囲に配置したデザインは現代のモノポリーにも受け継がれているもの。ランドローズ・ゲームはアメリカ全土へ広がっていく中で、ルールやデザインが改良され、多くの亜種を生み出していきました。


1933年、チャールズ・ダロウがランドローズ・ゲームの亜種である「ファイナンス」というゲームを遊んで気に入り、丸いダイニングテーブルを改造して、現代のモノポリーの原型を作り出しました。なお、このダイニングテーブル型のモノポリーは現存していて、世界最古のモノポリーとして、約1200万円という高値で落札されています。


ダロウは、それぞれの土地をアメリカ・ニュージャージー州のアトランティックシティに実在する地名から命名し、色分けを行い、鉄道や「GO」マスなどのイラストを描き足しました。これらのイラストは現代のモノポリーでもほとんど同じものが使われています。ダロウはモノポリーをひとつひとつ手作りで受注生産して、販売していました。


1935年におもちゃ会社のパーカー・ブラザーズがダロウからモノポリーの権利を買い取りました。その後モノポリーは量産化され、広く販売されるようになって大ヒットを記録します。


パーカー・ブラザーズは、シルクハット・黒のえんび服・立派なカイゼルひげが特徴の「ミスターモノポリー」をマスコットキャラクターとして登場させました。ミスターモノポリーのデザインは、モルガン財閥の創始者であるジョン・P・モルガンをモデルにしているといわれています。


モノポリーはその後80年以上の歴史を築き、現代でも世界選手権が毎年開かれるほど、世界中から愛され続けています。しかしオリジナルのモノポリーは、1935年に完成したルールやデザインを変えることなく、ほぼそのまま受け継いでいます。


なお、オリジナルのモノポリーとは別に、新しいコンセプトのモノポリーがたくさん発売されていて、ゲーム内通貨をデビットカードに移行して紙幣をすべてなくしてしまったタイプや、さまざまな不正行為をむしろ推奨するというブラックジョークの強いタイプなど、さまざまなモノポリーが登場しています。

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