ハードウェア

サッカー場よりも広い倉庫を5ミリ間隔で走り回って商品を集めるロボット倉庫の内部が公開される


広大な倉庫の内部にビッシリと張り巡らされたマスの目のレールの上を何千台というロボットが走りまわり、商品を集めて出荷するイギリスのロボット倉庫が報道陣に公開されました。

Inside A Warehouse Where Thousands Of Robots Pack Groceries - YouTube


この倉庫は、イギリスの大手オンライン小売業者「Ocado」がイングランド南部の街アンドーヴァーに建設して運用しているもの。サッカーグラウンド3面分ほどの広さを持つ大きな倉庫で、2016年12月に稼働を開始して以来、初めて外部に対して公開されました。


内部は複数の階層に分かれており、ロボットが走り回るフロアは以下のようにマス目状のレールがビッシリと張り巡らされています。レールの上では前後左右の4方向に進むことが可能なロボットが走り回っています。


レールのマス目の中には、このようにカゴが設置されており……


オンラインスーパーで販売されている商品が個別に納められています。カゴが入るグリッドはフロア全面で25万個もあり、ロボットはこのマス目の上を走り回ってそれぞれのカゴに入った商品を集めて回ります。


そのようにして集められた商品は、最後に人間のスタッフやロボットが待ち構えている地点へと商品を運び入れ……


最終的に人の手かロボットによってバーコードを読み込ませ、出荷されていきます。


ロボットはスペース効率が良さそうな直方体に設計されており、下部に装着された車輪でレール上を走るようになっています。車輪は前後左右どちらの向きにも走れるように90度の角度で取り付けられており、進みたい方向に対応する車輪だけを接地させて走るようになっています。


この技術は、Ocadoはグループ傘下のテクノロジー企業Ocado TechnologyおよびOcado Engineeringによって開発されたもの。数千台におよぶロボットは4G通信ネットワークによって制御されており、1秒間に300万回もの計算を行って最適かつ衝突の起こらない稼働を実現しています。


ロボットはバッテリーで動いているので、残量が低下したロボットは自ら充電ステーションに行って再充電。


この倉庫では、週あたり6万5000件の注文を処理することができ、客からの注文が入って5分以内に商品をそろえることが可能であるとのこと。各ロボットは、最高で秒速4メートルというスピードを出しつつ、わずか5mm程度の間隔を保ちながらスムーズに走り回って商品を集めています。1台のロボットが運べる重さは、最大で10kg程度だそうです。


以下のムービーでは、倉庫内のロボットがどのように制御されているのかを少しだけ詳しく見ることができます。

Introducing the Ocado Smart Platform automated fulfilment solution (promo video) - YouTube

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in ハードウェア,   動画, Posted by logx_tm