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850年以上前に建造された修道院に「エイリアン」そっくりな石像がついている理由とは?

by Mark Harkin

西洋の古い大聖堂や修道院の多くには「ガーゴイル」と呼ばれる彫刻が設置されています。12世紀中頃に建築されたイギリス・スコットランドのペイズリー修道院にあるガーゴイルは、1979年に公開されたSFホラー映画「エイリアン」に登場するエイリアンにそっくりなことで知られています。なぜ約850年前の建築物にエイリアンそっくりのガーゴイルが設置されているのかについて、さまざまな不思議について解説するYouTubeチャンネル「Did You Know?」がムービーで説明しています。

The Mystery Of Why There’s An “Alien” Gargoyle On A 12th-Century Scottish Abbey May Have Been Solved - YouTube


ペイズリー修道院は、ロンドンから560km以上離れたスコットランド地方のペイズリーという街にあります。


ペイズリー修道院は歴代スコットランド王が眠るという歴史ある修道院で、元はカトリックの施設でしたが、2018年現在はスコットランド国教会の教会となっています。


ペイズリー修道院の礼拝堂には12の天使をかたどった柱が並び、5000本以上のパイプが使われているフランス製の巨大なパイプオルガンが配置されています。


また、聖堂にある巨大なステンドグラスは1870年代に作られたものと伝えられています。


このペイズリー修道院の南東側の軒先に「ガーゴイル」と呼ばれる石像が並んでいます。ガーゴイル(Gargoyle)は、ラテン語で「喉」を意味する「gurgulio」が語源となっていて、屋根にたまった雨水を地面へ吐き出す雨どいとして機能する実用的な彫像です。ガーゴイルはどれも、悪魔や獣など、おどろおどろしい造形に彫刻されています。


そして、ペイズリー修道院にある12体のガーゴイルの1つは、映画「エイリアン」シリーズに登場するエイリアンにそっくりな造形となっています。


映画のエイリアンは1979年に公開されたリドリー・スコット監督の「エイリアン」で初登場したもので、H.R.ギーガー氏によってデザインされています。長い頭・鋭い牙・浮き出たろっ骨・パイプのような器官など、ペイズリー修道院のガーゴイルと映画のエイリアンは偶然とは思えないほどよく似ています。


実は、ペイズリー修道会の建物は850年以上前に建てられたものですが、ガーゴイルたちは850年以上前に作られたものではありません。スコットランド地方は雨が多く、石造建築は定期的に修復を行わなければなりません。雨どいとしての役目も果たすガーゴイルは特に浸食の影響が大きく、1991年にペイズリー修道院の外壁を修復するタイミングで、12体のガーゴイルたちを交換しなければならなかったとのこと。


ペイズリー修道院に在籍するバージス牧師は、BBCの取材に対して「新しくガーゴイルを彫刻する石工が造形を考えている時、たまたま新しく上映されていた映画を見てひらめいたのだと思います。おそらく石工は映画からパクったのではなくて、あくまでも映画のコンセプトをガーゴイルで表現しただけです」と説明しています。


2003年にBBCから取材を受けて世界的にも有名になった「エイリアン」っぽいガーゴイルですが、1997年には既に似ていると旅行好きの間では評判になっていたそうです。しかし、ペイズリー修道院はロンドンから500km以上離れた場所にあり、ちょっとやそっとで行ける場所でもなかったため、それほど知られてはいませんでした。2018年になって、Facebookなどソーシャルメディアが火付け役となって再び注目されたとのことです。


「いたずら心をもった石工のおかげで、スコットランドの田舎町は世界中にいる映画『エイリアン』のファンに知れわたることになったのです」というナレーションによってムービーは結ばれています。

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