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「2001年宇宙の旅」でスタンリー・キューブリックが採用した特撮(SFX)の数々とは?


1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」には、後世の映画制作にも影響をあたえた特撮技法が取り入れられています。コンピューターによってあとから映像を加工するVFXがなかった時代、撮影は工夫の連続でした。

4 Ways 2001: A Space Odyssey Was a Visual-Effects Pioneer - YouTube


このムービーはニュースサイト・VultureのYouTube公式チャンネルで公開されたもの。「2001年宇宙の旅」で出てきた、視覚効果の先駆者的表現を取り上げています。


1つ目は「回転するセット」


映画の中には、女性がまるで重力を無視しているかのように歩いているシーンが登場します。


現代の映画であればCGを用いるシーンですが、当時はそのようなことができるコンピューターはありませんでした。また、映画が公開されたのはアポロ11号による月面への人類到達以前なので、「宇宙で撮影してきた」などということはあり得ません。


そのため、キューブリックは75万ドル(2億7000万円)かけて直径10mの回転するセットを制作しました。


この手法は1982年公開の「ポルターガイスト」や2010年公開の「インセプション」でも用いられています。


2つ目は「モーションコントロールカメラ」。


「2001年宇宙の旅」には宇宙船や宇宙ステーションが出てきますが、当時、こうした合成シーンを撮影するのはとても難しいものでした。そのため、キューブリックはカメラと被写体の位置をプログラムして撮影する技法を取り入れました。


この技法は「未知との遭遇」や「スター・ウォーズ」でも活用されました。


3つ目が「スリットスキャン撮影」。


2001年宇宙の旅を代表する映像の1つであるこの「スターゲート」は、スリットスキャン撮影で生み出されました。


技法は、ジョン・ホイットニーが1958年公開のヒッチコック映画「めまい」のオープニング映像で使った長時間露光をヒントにして、ダグラス・トランブルが編み出したもの。


スリットの向こう側をカメラで長時間露光で撮影することで模様を生み出す、という仕組みです。


長時間露光によるテクニックは「ドクター・フー」や「スタートレック」、「インターステラー」にも取り入れられています。


4つ目は「フロント・プロジェクション」。


「2001年宇宙の旅」にはアフリカで動物たちや猿人たちが暮らすシーンが出てきます。しかし、これは現地で撮影した映像をそのまま使ったわけではありません。


「フロント・プロジェクション」はマジックミラーを使い、2つの映像を重ねる技法。このシーンの場合、キューブリックが飛行機に乗れずアフリカに行けなかったという事情もあって、背景はスタッフが現地で撮影してきたスチール写真を使い、手前の動物や猿人と重ねたというわけです。


この手法が活用された作品としては「スーパーマン」などが挙げられます。


また、2013年に公開された「オブリビオン」でも、CGではなくこの特撮技法を用いている部分があります。

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