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1人暮らしの孤独を癒やしてくれるロボット「Fribo」が登場、離れて住む友人たちとのコミュニケーションを増やす仕組み


長年にわたって1人暮らしをしていると、何かのきっかけがないと離れて住む友だちとも連絡を取りづらく、「気がついたらここ数週間仕事関係の人以外と話してない……」となることもしばしば。「Fribo」というロボットは、複数の友人間で作ったグループ内で「話すきっかけ」を作りだし、1人暮らしの孤独を癒やしてくれます。

Fribo: A Robot for People Who Live Alone - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/home-robots/fribo-a-robot-for-people-who-live-alone

「Fribo」がどんなロボットなのかは、以下のムービーから確認できます。

Fribo: A Robot for People Who Live Alone


Friboは黒猫の顔を模したデザイン。


Friboを置いているミンさんの家に……


ミンさんが帰ってきました。


部屋の電気も付けられ、Friboが「ミンさんが帰ってきたな」と感知すると……


Friboでネットワークを作っているランさんの家のFriboが反応します。


「オーホー!あなたの友だちが家のドアを開けたよ!誰かが帰ってきたのかな?」と、かわいらしい声で教えてくれます。Friboは個人情報をむやみに流さないように設計されており、「いったい誰が帰ってきたのか」といったことまではわかりません。


「友だちの誰かが帰ってきたんだな」ということがわかれば、「Friboでつながっているグループチャットなどで『誰か帰ってきたの?』と尋ねてみて、相手から『僕だよ!』という返信が返ってくる」という風にやり取りが生まれます。


他にも、例えばグループ内の誰かが冷蔵庫を開けると……


「あなたの友だちが冷蔵庫を開けたよ!何か食べようとしてるのかな?」という風に、会話が生まれそうな「きっかけ」をFriboは教えてくれます。


「ちょうど今、冷蔵庫を開けた友だちと話したいな」と思ったときは、Friboの近くでテーブルを2回拳でたたくと……


冷蔵庫を開けた友だちのFriboが、「今、何してるの?ミンさんがあなたの行動に興味を持ってるよ」と友だちに伝えてくれます。


Friboには通話機能やカメラ機能など、プライバシーを必要以上に収集する機能はありません。そのため、興味を持ってくれた相手とはチャットアプリなどでやり取りを行います。


Friboはあくまでも「会話のきっかけを作り出す」ロボットで、強制的に誰かと誰かが話すように仕向けることはありません。外から帰ってきたときも「仕事が終わったの?あなたの友だちのうち、2人がもう家にいるよ!」といった風に、誰かチャットで相手してくれる友だちがいるようだということだけ教えてくれます。個人名等をFriboが積極的に伝えることはなく、あくまでも「誰かが」家にいることしかわからないので、プライバシーが筒抜けということもありません。


たとえば友だち間で深夜に帰宅した人がいれば、「誰かが帰ってきたよ!遅くまで仕事していたのかな?」ということをFriboが伝えてくれるので……


3回拍手を打つと、相手に「おかえり!」というメッセージを送信することが可能。


Friboは「ランさんが反応してくれたよ」ということを、帰ってきた友だちに伝えてくれます。


「誰かが自分に反応してくれている」ということがわかると、チャットなどでの会話がしやすくなるもの。


他にも、寒い日に誰かがクローゼットを開けると……


「誰かがクローゼットを開けたよ!今日は寒いから、暖かい格好をするように伝えてみたらどうかな」とFriboが促してくれます。


Friboは人々の行動を物音で予測し、メンバー間のコミュニケーションを促進する役割を果たしてくれるのです。


Friboは3月にシカゴで開催されたACM/IEEE国際会議で発表されたロボットで、延世大学校の研究者たちが「人々のつながりを維持する」目的で開発しました。Friboは電子レンジのオンオフ、玄関ドアや冷蔵庫の開閉といった特定の音のみを認識し、あらかじめ設定しておいた友人間のFriboに「誰かが帰ってきたようだ」「何かを食べるのかもしれない」といった、話のきっかけを提供してくれます。


Friboは「プライバシーを守ったまま相互の関わりを生み出す」という考えをベースにしており、Friboで共有される内容は全てが匿名です。誰かの行動に興味を持ったら近くの壁やテーブルを2回ノックまたは拍手して知らせることが可能で、「お疲れ!」や「お帰り!」といった好意を示すには3回、ノックまたは拍手をすればこちらの名前を相手に伝えることができます。


韓国の若者たちが実際にFriboを友人間で導入してみたところ、「まるで同じ家に友だちと住んでいるような気分になれましたが、お互いの姿や細かい行動まではわからないため、いい具合にプライバシーが保護されていた」と感じたとのこと。また、誰かがそばにいるような気がしてついついコミュニケーションを取りたくなり、チャットアプリや電話でのコミュニケーションも増えたと報じられています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik