レビュー

東京メトロの立体路線図を実際の運行情報も利用しながらリアルタイムで表示してくれるアプリ「東京動脈 Flow-in」


東京動脈 Flow-in」は、東京の地下鉄を中心とした3次元路線図の模型「東京動脈」を体感できるAndroid向けのアプリです。3DCGモデルで再現された東京動脈をスマートフォンで見ることができるだけではなく、東京メトロ9路線の在線情報を取得し、路線を走る地下鉄車両をリアルタイムで追いかけることもできます。

投稿アプリケーション 東京動脈 Flow-in
https://developer.tokyometroapp.jp/app/272


東京動脈 Flow-in - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.papyri.tokyoart.fli.android


東京動脈とは、2007年当時東京大学の大学院生だった栗山貴嗣さんが制作した、色水入りのチューブと針金でできた模型です。チューブの色は地下鉄を中心としたさまざまな路線のラインカラーに対応していて、普段平面でしか見ることのない地下鉄の路線が立体的かつシンプルに再現されています。実際に栗山さんが制作した東京動脈は、制作者の栗山さんがアップロードした以下のムービーで見ることが可能です。

Tokyo Arteria / 東京動脈 (31 Jul. 2009) - YouTube


この東京動脈をスマートフォンで体感できるAndroidアプリが「東京動脈 Flow-in」です。東京動脈の制作者である栗山さんによって、無料で公開されています。Google Playからアプリのページを開き、「インストール」をクリック。


インストールしたアプリを起動するとこんな感じ。東京メトロの9路線が、それぞれのラインカラーでシンプルに描かれています。最下段の「列車選択」という部分をスワイプすると、注目する路線を選択することができます。


例えば以下の画像は丸の内線を選択したところ。荻窪・方南町方面と池袋方面の2方向を選ぶことができます。今回は池袋方面を選びます。スワイプした指をそのまま離さずに、「池袋方面」と書かれた部分に動かします。


すると、選択した路線がズームされて、その路線を走行している車両の情報がリアルタイムで表示されます。そのまま指を左右に動かすことで、注目する車両を選択することができます。


今回は国会議事堂前駅でちょうど停車している「[B1713]池袋方面 各停 池袋行き」を選択します。指を離すと「この列車にFlow-in」というボタンが表示されるのでこれをタップします。


路線図にカメラがぐぐっと近寄り……


国会議事堂前駅に停車している車両が表示されます。チューブの中に走る円柱が車両を表していて、周囲に張り巡らされている色とりどりのチューブの中にも円柱が走っている様子が確認できます。チューブの色はラインカラーを表していて、丸の内線は赤いチューブとなっています。チューブの上のある白い糸は、実際の東京動脈ではチューブを支える針金であり、同時に駅の場所を示しています。


そのままスワイプすると、視点の方向を変更することが可能です。試しに赤坂見附駅方面を振り返ってみると、四谷三丁目駅四ッ谷駅~赤坂見附駅にかけて、路線が上下にうねっていることがよく分かります。また、荻窪・方南町方面と池袋方面は常に隣合っているわけではなく、例えば国会議事堂前駅の手前では上下に分かれています。これは、1つ前の赤坂見附駅では丸ノ内線のホームが上下階に分かれているためです。


実際に東京動脈Flow-inで国会議事堂駅から霞ヶ関駅まで進む様子を以下のムービーで見ることができます。走行中にカメラを動かすと、銀座線千代田線なども映り、複数の路線が複雑に入り組んでいる様子が確認できます。

「東京動脈 Flow-in」で丸の内線国会議事堂前駅~霞ヶ関駅の風景を覗いてみた - YouTube


現実の地下鉄の車窓には暗いトンネルの壁しか映りませんが、「東京動脈 Flow-in」を使いながら東京メトロに乗ることで、「今この真上には別の路線が走っているんだな」「今走っている坂を登りきったらすぐ駅だろう」など、普段と違った目線で楽しむことが期待できます。また、実際のダイアグラムを利用しているので、まるで運転指令所で本当に地下鉄車両を管理しているような感覚も得られるのが楽しいポイントでした。

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