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廃棄コンピューターのリサイクルを訴えた近未来感あふれるフォトアートが作られる


驚くべきことに、2010年の調査によるとアメリカでは1日で14万2000台ものコンピューターがリサイクルされずに廃棄されているとのこと。コンピューターには貴重な金属や電子部品が使われており、企業のリサイクルサービスを利用すれば資源が有効活用できるにもかかわらず、関心の低さからリサイクル率は低いままです。写真家のBenjamin Von Wong氏はそんなコンピューターのリサイクルに関心をもたらすため、「リサイクルされたコンピューターで芸術作品を作る」試みを行っています。

4100lbs of E-Waste resurrected. Trillions to go.
https://blog.vonwong.com/Dell/

Wong氏が廃棄コンピューターを使って生み出したアートがこれ。

by #RethinkRecycleRevive

Wong氏が行った活動に関して説明したムービーは、YouTubeで見ることができます。

We Transformed a Lifetime of Electronic Waste into Art (4/4)


コンピューターの多くは、新品で購入され古くなったら捨てられてしまうため、リサイクルされることはありません。


しかし、コンピューターはリサイクルすることができます。「私は捨てられたコンピューターの可能性を示し、人々にコンピューターへ2度目のチャンスを与えることを考えてほしいのです」とWong氏は語ります。


Wong氏が廃棄コンピューターのアートを作り出した部屋には、回路基板をアーチ状に組み立てたオブジェや……


キーボードで作られた壁のようなオブジェがありました。


そして、部屋の奥には……


ラップトップコンピューターを円形に並べたアート。


Wong氏に協力して廃棄コンピューターアートを提供したのは、DELLが運営するアメリカ最大のコンピューター処理場です。


全ての廃棄コンピューターのうち、リサイクルされる割合は15%にも満たないとのこと。残りの廃棄コンピューターは全て埋め立て地に捨てられてしまいます。


DELLのリサイクルチームは、廃棄コンピューターから新たなコンピューターを生み出すノウハウを持っているそうで、しっかりとリサイクルされれば廃棄コンピューターも再び製品の一部として活用できるとのこと。


廃棄コンピューターと一緒に捨てられてしまうマウスやケーブル、アダプターの量もかなりのもの。


Wong氏は廃棄コンピューターを生かしたアートを発表することで、廃棄コンピューターのリサイクルに対する関心を起こそうとしています。


まずは木片でパーツを作り……


多くのボランティアが協力して土台を組み立てます。


そして、廃棄コンピューターの部品を試行錯誤しつつ並べ、Wong氏が得意とする「ハイパーリアル」な世界を演出。


モデルとなる女性にも近未来的なメイクを施し……


さまざまな色の照明を当て、超現実的なアート写真を撮影したのです。


Wong氏は「コンピューターのマザーボード1トンに含まれる金の量は、地球上の鉱石1トンに含まれる量より800倍も多いのですが、私たちはその金に再生のチャンスを与えることなく埋め立て地に捨ててしまいます」と述べ、コンピューターリサイクルの重要性を訴えます。


Wong氏のようなアーティストとDELLのような社会的影響力のある企業が協力することで、より明るい未来を築くことが出来るのかもしれません。


今回のプロジェクトの一環として、廃棄コンピューターをDELLのリサイクルセンターに公式サイトから送った人に、先着1000名限定でWong氏が撮影したハイパーリアルフォトのポストカードが送られるキャンペーンが実施中。また、抽選で3名には24インチ(約61センチメートル)×36インチ(約91センチメートル)のメタリック塗装ポスターが送られるとのことで、手に入れたい人は捨てようと思っていたコンピューターをリサイクルしてみるといいかもしれません。

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