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Uberなどのライドシェアリングサービスが渋滞を引き起こす原因になっている

By Mapbox

UberLyftなどの複数人で車に相乗りするライドシェアリングサービスが約束する将来として提示していたものは「市街地の渋滞を緩和すること」です。しかし、これらライドシェアリングサービスの存在は、顧客をバスや地下鉄などの公共交通機関から引き離す事態を招いており、逆に渋滞が増加する要因になっていると報告されています。

Studies are increasingly clear: Uber, Lyft congest cities – The Denver Post
https://www.denverpost.com/2018/02/25/uber-lyft-congest-cities/

Uberの広報担当のアリックス・アンファング氏は「Uberの長期目標は個人所有の自動車への依存をなくし、公共交通機関とUberの配車サービスを融合させることです」と話していますが、UberやLyftのようなライドシェアリング企業は、本来なら地下鉄やバス、自転車などで移動する人々を根こそぎ奪ってしまっていると指摘されています。

ノースイースタン大学のコンピューターサイエンスのクリスト・ウィルソン教授は「Uberが新しく考えないといけないことはライドシェアリングによる渋滞の増大です」と語っています。

2017年後半にボストン地区で4週間にわたり944人のライドシェアリングサービスの乗客を対象に「もしUberやLyftなどの配車アプリが使えなかったらどうするか?」というアンケート調査が行われました。すると6割程度の人が「そもそも外出しない」と回答しました。この報告書の著者の一人であるアリソン・フェリックス氏は「ほとんどの乗客はライドシェアリングサービスを公共交通機関に接続する目的では使っておらず、公共交通機関を補完するものにはなっていない」と話しています。

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また、サンフランシスコで2017年6月に実施された調査では、平日のライドシェアリングサービスは、タクシーの約12倍にあたる17万回以上の利用だったことがわかっています。そして行き先は最も渋滞している地域に集中していることが多く、渋滞がより深刻化するケースもあるようです。

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2017年10月にボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコのベイエリア、シアトル、ワシントンD.C.の4000人以上の成人を対象に実施されたアンケート調査では49%~61%の人は外出の際に配車サービスが使えないときは、徒歩や自転車、交通機関などの選択肢が残されているにも関わらず、「外出しない」と回答していることも明らかになっています。

ウィルソン教授は「Uberの新サービス『Express Pool』が登場していますが本当に安く、数ドル程度(数百円)で乗ることができます。このようなサービスが登場すると、人々から公共交通機関を利用するという選択肢を急速に排除していくでしょう。車に乗れるのに、わざわざ大勢が乗るようなバスを利用する選択をしないはずです」と語っています。

しかし、ロンドンで行われた調査によると、渋滞が増加していることはわかりましたが、渋滞の原因を精査すると道路工事の件数増などが原因だったとの報告もあり、Uberなどのライドシェアリングサービスが渋滞を生み出すという結論には至っていないようです。

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in ソフトウェア,   乗り物, Posted by log1j_ty