サイエンス

北極は科学者が言葉にできないほど異常な状態にあることが判明

By Lwp Kommunikáció

2018年1月から2月にかけては記録的寒波が日本列島を襲い、通常はほとんど雪が降らない地域でも大雪が降るなど異常気象に見舞われました。しかし、北極海では記録的な温暖化が発生しており、ベーリング海の海氷面積が異常なスピードで減少していることがわかっています。北極で発生している記録的な温暖化とベーリング海の海氷面積が減少している状況をカリフォルニア大学の気候科学者であるZachary Michael Labe氏がTwitterでいくつかの画像を使って伝えています。

Climate Code Red: What is happening in the Arctic is now beyond words, so here are the pictures
http://www.climatecodered.org/2018/02/what-is-happening-in-arctic-is-now.html

以下のグラフは、これまでに観測したベーリング海の海氷面積を示しています。2018年は赤い線で示されていて、過去の観測結果は細い線で記録されています。2018年は年始めから衛星観測史上最低レベルを記録しており、2018年2月下旬時点では過去の傾向からも信じられないほど低い値を記録しています。


続いてLabe氏は、北極海の日ごとの気温をグラフにまとめた画像を公開。赤い線が2018年のもので、過去の観測結果は細い線で示されていて、白い太い線が平均気温を示しています。このグラフを見ても2018年に北極海で記録した気温は、これまでの傾向から考えられないほど突出していることがわかります。


以下は2018年2月6日(火)~2018年2月20日(火)の2週間でベーリング海の海氷の推移を示したものです。


2018年2月6日時点ではヌニバク島が海氷ですっぽりと覆われていましたが……


2018年2月20日時点ではヌニバク島を覆っていた氷はなくなります。また、北側にあるセントローレンス島の半分ほどを覆っていた海氷も、たった2週間で西側の一部分に触れるだけとなっています。


2018年2月24日(土)にはグリーンランドの最北端にあるモリス・ジェサップ岬の観測所で気温6.1度を記録したようです。Labe氏によると冬の間でもまれに0度を超えることはあるようですが、かなり珍しいとのこと。


Labe氏は、1979年~2016年までの北極海の海氷の厚さの推移を示すムービーを紹介しています。海氷の厚さが1.5m未満となった場所が黒色で示され、実際の海氷の面積ではなく「厚み」のある部分のみにフォーカスしているため、海氷の減少がよりわかりやすくなっており、北極海の危機を訴えています。


1979年時点では北極海の海氷の厚さは2m以上の場所が大半を占めています。


約20年後の2000年には厚さが1.5m以上の部分の広さはほとんど変わっていないものの、全体的に海氷の厚さが薄くなっています。


2009年には1.5m以上の厚さの氷がほとんどなくなり……


2016年にはさらに範囲が狭くなっています。

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