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メールは遅すぎで「時代遅れ」だと若手起業家は感じている

By Guy Mayer

メールに替わる連絡手段としてLINEなどメッセンジャーアプリが浸透してきましたが、メールはまだ第一線で活躍中で、特に社外の相手とやりとりするビジネスシーンでは欠かせないものです。しかし、20代から30代後半の若い起業家の間ではメールは遅くて時代遅れという考え方が多数あるとのこと。そんな考え方を持つ1人である、ジャーナリストのRachel Thompson氏が若い起業家の間でメールの使い方や、代わりの連絡手段としてどんな方法が好んで使用されているかを伝えています。

These millennial entrepreneurs think email is too slow for the startup world
https://mashable.com/2018/02/16/millennial-entrepreneurs-email-use/

Thompson氏にとってメールは、連絡手段として相手に普通郵便を送ること同じような価値しかないとのこと。その理由については、「メールは遅く、相手がオンラインかを確かめることができず、そしてメールの前の会話内容の確認するの為にスクロールするのが苦痛である」と述べています。Thompson氏はメールを使わない何人かの若手起業家に話を聞き、メールを不便な連絡手段に感じているのはThompson氏だけではないことを述べています。

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PRやソーシャルクライアントのマネージメントなどを請け負っている企業、Honey Partnershipに勤めているHarriet Butterfield氏は現在の若者のメールについての考え方にコメントしています。「私は、企業の発掘やスタートアップの代理業務の中で、現代の若者、特に若手の企業家がメールを不便という考え方を持っていると思います。若手起業家は考え方として、Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグバーグの格言『モノを壊すくらいの勢いを持って前進すべき。チャンスはいつまでも待ってくれない』や『早く失敗し、早く原因を見つける』などを持っており、メールではこのような行動を取ることができなくなります。私の場合は、メールを最後の連絡手段と公的な書類を送るだけの方法として使っています。メールは遅くて受動的な手段なので、それに替わる早くて能動的な手段であるインスタントメッセンジャーのプラットフォームを使用しています」。

Butterfield氏の企業ではメールに対して同じ方針を取っており、外部のクライアントとのコミニュケーション手段にも、インスタントメッセンジャーのWeChatやSkype、そしてSlackを使用しています。Butterfield氏はこの方法をプライベートでも採っており、個人的なメールの受信ボックスには3年前の両親からのメールを除くと、スパムメールしか詰まっていないとのことです。

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分散コンピューティングのプラットフォーム「Ethereum」を導入を促している企業、SONMのCFOであるAleksei Antonov氏は、テクノロジー系の新興企業が持つメールへの考え方について述べています。「テクノロジー系の企業は、保守的な連絡手段より、早いものを好む傾向があります。特に、起業したばかりのテクノロジー系の企業は、メールを使わずインスタントメッセンジャーとタスクソフトのJIRAやAsanaなどを好みます。メールは、仕事の優先度を設定することや、一目で仕事のタスクの状況を確認することができません。誰もが、メールの使用はいつか終わると言っています。また、早い情報交換と迅速なディスカッションを簡単に行えるメッセンジャーのSlackかTelegramの方がメールに比べてはるかに優れています」。

Thompson氏によると、2017年にAdobeによって行われたメールの一般調査では、人びとがメールに費やした総時間が2016年から27パーセント減少したという結果が示されているとのこと。この減少は仕事とプライベートの両方の面で示されており、Adobeはこの結果について「人びとはメールより生産的な行動を行っているのだろう」と結論付けています。一方で、Adobeの調査結果は別の解釈ができます。人びとは減少した時間で生産的な行動を行っているではなく、その時間をメールから移行したインスタントメッセージソフトのSlackやSnapchatなどに当ているとすると、メールから離れているという状況を示していると調査結果を読み取ることができると主張しています。


一方で、メールを仕事で欠かせないツールとして使っている人もいます。女性向け健康情報サイト運営会社The Femedicの創業者であり編集者でもあるMonica Karpinski氏は、物事を整理するためにメールを使っています。

Karpinski氏は、まず別々のプロジェクトのために4つのメールの受信箱を用意します。メールで会議のノートを取り、自身に向けてメールを送信して後で読む書類として使用しています。Karpinski氏は、メールについての考え方を以下のように述べています。「私は、基本的にメールの受信ボックスなしでは、その日にプロジェクトの為に何をすれば良いかや、それぞれのプロジェクトの進行状況がつかめません。メールは、自分の生活で何が起きたかがわかる簡単な方法です」。

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