生き物

ハダカデバネズミはほとんど老化せず年を取っても死亡率が上がらない

by Holiday Point

Googleの親会社であるAlphabetの作った科学ベンチャー会社「Calico」の科学者が、「ハダカデバネズミは死亡率が年齢に影響されない」という論文を発表しました。これは、ほとんどの生き物に共通するルールがハダカデバネズミには当てはまらないことを意味しています。

Naked mole-rat mortality rates defy Gompertzian laws by not increasing with age | eLife
https://elifesciences.org/articles/31157


Calico Scientists Publish Paper in eLife Demonstrating that the Naked Mole Rat’s Risk of Death Does Not Increase With Age
http://www.calicolabs.com/news/2018/01/25/


中東の砂漠に住むハダカデバネズミは「ほとんどガンにならない」「げっ歯類の中でも特に長寿」「熱からくる痛みを感じない」「18分間息を止めていられる」などの特徴があり、様々な研究の対象となっています。

今回、ハダカデバネズミについてCalicoが突き止めたのは「老化しない」ということ。「ゴンペルツ・メーカムの死の法則」により、ほ乳類は高齢になればなるほど死亡率が指数関数的に上がることが示されているのですが、ハダカデバネズミはこの例外で、年を取ったからといって死亡率が上がるわけではないそうです。

もともと、ハダカデバネズミはげっ歯類としては特に長寿であり、30年ほど生きる個体もいることが知られてきましたが、Calicoの研究によって、その原因が「老化しないこと」にあるのがわかったわけです。

ただし、ハダカデバネズミ研究者で今回の研究には携わっていないセントルイス・ワシントン大学のスタン・ブロディ教授は、そもそも自然界なら存在するはずの捕食者がラボには存在しないため、ハダカデバネズミの生存率は上がる結果になって当然だと指摘。また、高い生存率はハダカデバネズミ特有のものではなく、カメや樫の木も高いと別の例を挙げました。

Google wants to use naked mole rats to conquer death | Popular Science
https://www.popsci.com/naked-mole-rat-aging

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in 生き物, Posted by logc_nt