ハードウェア

超高速で精密な立体造形が可能な新型光造形を採用した3Dプリンター「UNIZ-UDP」


3DCADや3DCGデータを元に合成樹脂を積層して立体物を造形する3Dプリンターは、近年非常に注目されている分野であり、次々と高性能な3Dプリンターが登場しています。サンディエゴの3DプリンターメーカーUniz Technologyが開発した「UNIZ-UDP」シリーズは、従来の3Dプリンターよりも高速な立体造形を可能にした最新の3Dプリンターとなっています。

SLASH SLA 3D printer, Resin, UNIZ TECHNOLOGY LLC
https://uniz3d.com/?SID=gd4nghmpunpbrr5mu74ovoapg5

「UNIZ-UDP」がどんな3Dプリンターになっているのかは、以下のムービーを見るとわかります。

UNIZ UDP the World's Fastest 3D Printer


私たちは知恵を絞って部品や製品を考え出しますが……


図面に起こした部品や製品を形にするのは簡単ではありません。


しかし、「UNIZ-UDP」があれば話は別。


3Dデータを入力し……


ボタンを押すだけ。


あっという間に考え出した部品を形にすることができます。


「UNIZ-UDP」シリーズは光造型法という、液状の樹脂の表面にレーザー等の光を照射して硬化させて立体を造形する方式の3Dプリンターです。もともと光造型法は3D造形のスピードが速いという利点を持っていますが、「UNIZ-UDP」シリーズでは技術者たちが2年の歳月をかけて開発したUni-Directional Peeling(単方向剥離)技術を用い、硬化した樹脂を液状の樹脂から剥離するスピードを向上させたとのこと。上/下の2方向剥離を行っていた従来の3Dプリンターよりも、Z軸方向への出力が大幅に高速化されたそうです。「UNIZ-UDP」シリーズには全5種類の価格帯とバージョンが存在し、自分の用途に合わせた3Dプリンターを選択可能。


デスクに置けるサイズの「SLASH OL」と「SLASH+」は、いずれも7.5インチ(約19センチメートル)×4.8インチ(約12センチメートル)×7.8インチ(約20センチメートル)までの立体を成型可能。「SLASH OL」は縦横の解像度が1280×800で、150マイクロメートル単位の加工が可能。上位性能バージョンの「SLASH+」は、2560×1680の解像度で75マイクロメートル単位の加工が可能となっています。立体を出力する速度は1時間当たり1000立方センチメートルメートルです。


「SLASH OL」での高速3Dプリントを撮影したムービーは、以下で見ることができます。

SLASH OL Printing with UDP Technology Demo


「SLASH OL」と「SLASH+」よりも大型の「SLASH PRO OL」と「SLASH PRO」は7.5インチ(約19センチメートル)×4.8インチ(約12センチメートル)×15インチ(約38センチメートル)までの立体を成型可能。「SLASH PRO OL」は縦横の解像度が1280×800で150マイクロメートル単位で加工が可能、「SLASH PRO」は2560×1680の解像度で75マイクロメートル単位の加工が可能です。立体を出力する速度は1時間当たり1000立方センチメートルメートルとなっています。


「SLASH PRO OL」と「SLASH PRO」はデスクに置ける大きさでありながら、「SLASH OL」と「SLASH+」の2倍の高さを持っています。高さがあるということはその分だけ大きなサイズの立体物を成形することが可能で、3Dプリンターで作れる部品の幅が格段に広がることになるとのこと。


UDP技術を搭載した「SLASH PRO OL」と「SLASH PRO」は、その高さを活かして靴底のような高さのあるものを、わずか40分以内で作ることが可能。個人で使用する用途であれば、「SLASH PRO OL」または「SLASH PRO」があれば問題ないと言えそうです。


業務用の最上位バージョンである「zSLTV15」は、13インチ(約33センチメートル)×7.5インチ(約19センチメートル)×15インチ(約38センチメートル)の立体が成型可能で、3840×2160の解像度で89マイクロメートル単位の加工が可能。


「zSLTV15」で製造したエッフェル塔の模型がこれ。細かい格子の部分までしっかりと再現されていることがわかります。


「UNIZ-UDP」シリーズで最重要視されているのが精度。一つ一つの精密部品に狂いがあると、そのブレが全体にまで波及してしまうため、最新のエンジニアリングによって設計されたそれぞれの部品が厳格なチェックを受け、その上で組み立て・出荷へ進むとのこと。


「UNIZ-UDP」プロジェクトは現在クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額として3万ドル(約330万円)が掲げられていたところ、記事作成時点で既にそれを上回る19万ドル(約2000万円)以上が集まっています。

「UNIZ-UDP」シリーズの3Dプリンターを入手したい場合の出資プランは以下のようになっています。

・「Early bird - SLASH OL」649ドル(約7万円):「SLASH OL」プリンター、合成樹脂500ミリリットル *数量限定
・「Early bird - SLASH PRO OL」1499ドル(約16万円):「SLASH PRO OL」プリンター、合成樹脂500ミリリットル *数量限定
・「Get the SLASH+ (UDP) 」2999ドル(約33万円):「SLASH+」プリンター、合成樹脂500ミリリットル *数量限定
・「Get the SLASH PRO」4999ドル(約54万円):「SLASH PRO」プリンター、合成樹脂500ミリリットル
・「Get the zSLTV-M」7499ドル(約82万円):「zSLTV-M」プリンター、合成樹脂500ミリリットル

なお、「UNIZ-UDP」への出資期限は日本時間で2018年2月9日(金)午前2時3分です。「UNIZ-UDP」はどのリワードも送料別払いとなっており、リワードが確定した後に請求が行われるとのことで、発送予定は2018年7月となっています。

UNIZ-UDP: the World's Fastest 3D Printer Technology by Uniz Technology, LLC - Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/644653534/uniz-udp-the-worlds-fastest-3d-printing-technology

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