GoogleとAmazonのバトルは継続中、YouTubeがFire TVからのアクセスを一時的に遮断か

By Stef Lewandowski

自社の製品の扱いをめぐって対立が続くGoogleとAmazonのバトルでまた新たな「進展」らしきものが確認されました。Amazonのセットトップボックス「Fire TV」に搭載されているブラウザ「Silk」ではYouTubeを大型テレビ画面で簡単にフルサイズ再生できるようになっているのですが、Google傘下のYouTubeはこのSilkブラウザからのアクセスを一時的に遮断していたらしいことが明らかになっています。

Google briefly broke Amazon’s workaround for YouTube on Fire TV - The Verge
https://www.theverge.com/2018/1/22/16921102/google-breaks-amazon-fire-tv-youtube-workaround

この一件は、TwitterユーザーのBradley Nelsonさんが「Fire TVのFirefoxかSilkでYouTubeの動作がおかしくなっている人はいない?」とつぶやいたことから明らかになったもの。ツイートは日本時間で2018年1月23日の午前6時44分に投稿されています。


家庭用の大型テレビでYouTubeを再生する場合、画面いっぱいに映像を映すためには表示を「全画面表示」に切り替えなければならないのですが。Silkブラウザを使うとこの設定を自動で切り替えることが可能です。そのため、Fire TVでYouTubeを視聴するユーザーの間ではSilkブラウザに人気が集まっていたのですが、突如としてSilkブラウザからのアクセスが不可能になったため動揺が広がったという状況です。テック系メディアのThe Vergeがこの件について取材を試みたところ、Amazonはコメントを拒否すると回答。また、Googleからはコメントの要請に対して返答が得られていないとのことです。


GoogleとAmazonの間では、お互いに相手の提供しているサービスを排除するせめぎ合いが起こっています。最初に火花が散ったのは2017年9月のことで、Amazonが同社のEcho Show向けに提供していたYouTubeアプリがGoogleの利用規約に違反しているとして、GoogleはEcho ShowでYouTubeを使えないようにする措置をとりました。これを受け、AmazonはGoogleの傘下にあるスマートホーム家電の「Nest」が販売する一部製品を、Amazon.com上で取り扱い停止とします。その後、一時的にEcho ShowでYouTubeアプリの提供が再開されて事態は改善されたかに見えたのですが、2017年12月にはGoogleがFire TVやEchoでYouTubeの提供を取りやめる強行に出たことからバトルが再燃。そして今回、GoogleによるYouTubeの提供拒否のような状況が確認されたという事態が生まれています。

GoogleがAmazonのFire TVやEchoでYouTubeの提供を取りやめる強行に、2社の対立が加速 - GIGAZINE


ちなみに、2015年10月にはAmazonがGoogleの「Chromecast」とAppleの「Apple TV」の販売を禁止することを小売業者に通達していたこともありました。

Amazonが「Apple TV」と「Chromecast」の販売を禁止に - GIGAZINE


なお、事態発生から約2時間後には再びSilkブラウザでのYouTube視聴が可能な状態に復帰しているとのこと。いずれにせよ、両者のバトルで不便を被るのは一般ユーザーだけ。「ユーザー不在」の不毛なバトルがどこまで続くのか、いやが上にも関心は集まりそうです。

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