ソフトウェア

パイロットの休みすぎで繁忙期に飛行機が飛ばない可能性、原因はコンピューターシステムのバグ

By ERIC SALARD

旅客機の利用客が大幅に増加する年末のホリデーシーズンを迎えるタイミングで、アメリカン航空ではシステムのバグが原因でパイロットが大幅に不足して飛行機が飛ばせない事態となっています。

Oops: American Airlines Accidentally Let Too Many Pilots Take Off The Holidays : The Two-Way : NPR
https://www.npr.org/sections/thetwo-way/2017/11/29/567286235/oops-american-airlines-accidentally-let-too-many-pilots-take-off-the-holidays

クリスマスの時期はホリデー休暇を利用して旅行に出る人が増え、航空路線への需要も高まります。このため、航空各社は増便するなどの対応を取ってまで膨大な数の利用者をさばく対応を取るのですが、なんとアメリカン航空ではこの時期に休みを取るパイロットが多くなりすぎたために、必要な数のパイロットを確保できないという事態に陥っています。

この事態を招いたのは、同社が運用しているパイロットの休暇スケジュール管理システムにバグがあったため。このシステムでは、休暇を希望するパイロットからの要望を集め、航空需要に応じて休みを割り振るという仕組みが用いられているのですが、プログラムの不具合によって規定以上の数のパイロットが休みを取得できる状態になってしまっていたとのこと。

アメリカン航空のパイロット1万5000人が加入する労働組合「Allied Pilots Association」(APA)の広報担当のDennis Tajer氏はこの事態に対し、「航空会社は24時間365日の運用です。今回の件では、パイロットの休暇管理システムは勤怠管理をしっかり調整するという役割を捨て、みんなのサンタさんになってしまいました。『休みがほしいの?いいよ!』というふうに」と語ります。

By Tomás Del Coro

しかし実際の状況は冗談半分というわけにはいきません。Tajer氏が「人為的な吹雪」と表現するこの一件では、需要が急増する年末にかけて1万5000便でのパイロットが不足するとも予測されています。特に、12月17日から12月31日にかけて多くのパイロットが休暇を取得しており、まさに事態は急を要する状況とのこと。

アメリカン航空では、休暇を返上したパイロットに対しては契約に基づいて通常の150%の報酬を支払うことなどの対策を試みており、APAと協力して事態の打開に乗り出しています。遠いアメリカの話ではありますが、年末にアメリカ旅行を考えている人は少し用心しておいたほうがいいかもしれません。

By Susan Sermoneta

・関連記事
アメリカの出張族が語る米国の航空旅行業界が持つ長所・短所とは - GIGAZINE

飛行機のオーバーブッキングで搭乗できなくなることを避けるための対策とイザという時の対処方法 - GIGAZINE

航空会社へのサイバー攻撃により欠航が続出する事態が発生 - GIGAZINE

飛行機の遅延・キャンセル時にお金を取り戻せる「AirHelp」 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by logx_tm