仮想通貨「イーサリアム」で資金を集めたスタートアップが出資金4200万円以上を持ち逃げ


37万4000ドル(約4200万円)もの資金を仮想通貨「イーサリアム」の仕組みを通じて集めたばかりのスタートアップが、突如として姿をくらましてしまうという事件が起こっています。

An Ethereum Startup Just Vanished After People Invested $374K - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/j5j34x/ethereum-startup-confido-vanished-after-people-invested-374k-ico

事件の渦中にいるスタートアップ「Confido」は、ブロックチェーン技術を使って支払いと商品のトラッキングを可能にするアプリの開発を行うことを目的として起業したばかりの企業でした。Confidoはネットを通じて運営資金を集めるために、ブロックチェーンを用いて出資を募るイニシャル・コイン・オファリング(ICO)と呼ばれる手法を用い、2017年11月6日から8日にかけて出資を募るキャンペーンを実施。出資者にはConfidoが発行した「トークン」が付与され、後に仮想通貨「イーサ」(イーサリアム内の通貨)と交換できる権利が与えられていました。

しかしその直後の11月12日(日)、Confidoは同社のTwitterアカウントを削除し、さらにはウェブサイトをも閉鎖。そして、「法的な問題が生じたために事業を継続できなくなった」という状況をRedditのサブフォーラムに短いコメントで投稿しています。また、同じコメントがMediumにも投稿されましたが、その直後に削除されたとのこと。

コメントには、「現在のところ、私たちは自分たちがサインした契約によって引き起こされた法的トラブルを抱えて非常に厳しい状況にあります。この状況を是正する解決方法を見つけることはできそうですが、問題が100%解決すると保証することはできません」という内容が記載されていたとのこと。Confidoの設立者、Joost van Doorn氏はこの一件以来ネット上に姿を見せておらずLinkedInのアカウントも見ることができない状態となっています。

Joost van Doorn | LinkedIn


出資者に与えられていたトークンは、同社が高飛びした現状においては全く価値のないものとなってしまっています。仮想通貨に関するフォーラム「Bitcointalk」のConfidoスレにコメントを書き込んだcioloxlというユーザーは、「完全にハメられた。自分にとっては価値のある授業料になったと思う」と語っています。また、masternodeというユーザーは「出資者全員の顔にパンチが浴びせられた」とやや落ち着いた様子でコメントしています。

Confidoに替わってICOを実施したサイトTokenLotの共同設立者であるEli Lewitt氏は「私たちは今や、唯一ネット上でConfidoに関連したことがある残存者で、多くの人が質問を投げつけてきます。Confidoは巧妙な詐欺師集団でした」と、多くの人やTokenLotさえもが騙されてしまった状況を語っています。

TokenLotがICOを実施したページはそのまま残されています。ページにうたわれている「Confidoはスマートコントラクトを用いた信頼の高いエスクロー型支払いソリューションです」という言葉が今になっては虚しく感じられます。

Welcome to the Confido ICO | TokenLot

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