「手描きのアクションとしてはホントに最高峰」と水島精二に称讃される作品とは?ボンズの南社長が近況を語る「ボンズパネル」


ニュータイプアニメアワード 2016-2017で高い評価を受けた「文豪ストレイドッグス」や、週刊少年ジャンプで連載中の人気作「僕のヒーローアカデミア」のアニメ化、さらには10月から放送スタートしたばかりの「血界戦線 & BEYOND」など数々のヒット作を生み出してきたアニメ制作会社のボンズが、名物社長の南雅彦さんとゲストを交えて最新アニメやボンズの近況報告などを語ってくれました。

マチ★アソビ vol.19 2017.09.23~10.9開催
http://www.machiasobi.com/

登壇したのは左から、ボンズの南社長、バンダイビジュアル宣伝の宮崎さん(真ん中)、TOHO animationの岡村さん。イスが4つ用意されていますが、イベント開始時は3人からスタート。ボンズは現在5つのスタジオ(AからE)を持っているそううで、各スタジオがどんな仕事を行っているのかを今回のイベントでは話してくれました。


まずはAスタジオから。Aスタジオでは、Netflixで配信予定のオリジナルバイオSFアニメ「A.I.C.O. -Incarnation-」を制作。既に作品は完成して納品済みとのこと。「A.I.C.O. -Incarnation-」は全12話の構成で、「翠星のガルガンティア」や「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」の村田かずや監督、制作はもちろんボンズが担当します。


キャッチコピーは「君は今、人間じゃない。」で、あらすじは以下の通り。

2035年、近未来の日本。「人工生体」の研究中に起きた大事故“バースト”により、暴走した人工生命体“マター”が黒部峡谷一帯を侵蝕。人類にとって希望の地と謳われた研究都市は、政府により立ち入りが禁じられた。それから、2年後。バーストで家族を失った15歳の橘アイコは、転校生の神崎雄哉から信じがたい事実を告げられる。それはアイコも知らなかった、自身の身体に隠された“秘密”だった。それを解く鍵は、バーストの中心地“プライマリーポイント”にあるという。人類の未来を背負う少年と少女が出会った時、新たになる真実とは?


8月に公開された特別映像を見ると、何となくどんな世界観の作品になっているのかがわかります。

【Netflixアニメスレート2017】ボンズ×村田和也が贈るSFアニメ『A.I.C.O. -Incarnation-』特別映像 - YouTube


詳しいことは現時点では明かせないそうですが、スゴイスタッフでやっており、総監督と監督がいて、キャラクター原案がいて、さらにメカデザインがすごいことになっているとのこと。なお、さらになる詳細は12月頭に発表予定とのことです。

続いてBスタジオについて。Bスタジオはついこの間までモブサイコ100を制作していたスタジオ。モブサイコ100はイベントを予定しているそうで、パブリックビューイングなんかができたらと考えているそうです。なお、モブサイコ100の原作コミックス15巻が2017年10月19日にリリースとなっており、その帯に最新情報が書いてあるのでチェックしてほしいとのこと。


また、Bスタジオはつい先日に放送開始となったばかりの2017年10月アニメ「血界戦線 & BEYOND」の制作も担当しています。「血界戦線 & BEYOND」については、「結構面白いです!」と南社長。


ステージ上のポスターは、なんと原作の内藤泰弘先生のサイン入りとなっており、これらのポスターはイベント後に参加者にプレゼントされることとなります。


ここで遅れていた4人目の登壇者である水島精二監督が登場。水島精二監督といえば、クライマックスラン初日の眉山山頂ステージで「BEATLESS」のアニメ化を発表していましたが、ボンズパネルでは開始時間を勘違いしていたそうで、慌ててステージに登場することとなりました。


「血界戦線 & BEYOND」は何と言ってもボンズの本気が詰まっているとのこと。通常のTVアニメの1話は動画枚数が「4、5000枚」だそうですが、「血界戦線 & BEYOND」の1話はなんと「9800枚」も使っているとのこと。

そんなボンズの本気が伝わる「血界戦線 & BEYOND」の放送直前PVは以下から視聴できます。

『血界戦線 & BEYOND』放送直前PV - YouTube


そしてCスタジオは、TVアニメの第3期制作が決定した「僕のヒーローアカデミア」を担当しているスタジオです。

『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)TVアニメ第3期制作決定CM - YouTube


「僕のヒーローアカデミア」の第2期ではシリーズコンテとOPコンテに水島監督も参加しているそうです。「僕のヒーローアカデミア」の長崎健司監督は水島監督の後輩だそうですが、「コンテめっちゃ直された」とのこと。なお、第3期の制作は既にスタートしているそうです。


スタジオDは、ニュータイプアニメアワード 2016-2017でキャラクターデザイン賞やサウンド賞、脚本賞、監督賞、主題歌賞作品賞などを受賞した「文豪ストレイドッグス」の制作を担当しています。「文豪ストレイドッグス」の活躍もあり、ニュータイプアニメアワード 2016-2017でボンズはスタジオ賞部門で1位に輝いています。

スタジオDでは、その「文豪ストレイドッグス」の劇場版作品である「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」をまさに制作中。「水島監督は驚くと思うけど」という前置きのもと、五十嵐卓哉監督が2018年初春に全てのコンテを終わらせたというプチ情報も明かされました。なお、「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」では五十嵐監督がひとりで全てのコンテを描いたそうです。そんな「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」はアニメ完全オリジナルのシナリオとなっているそうですが、原作の朝霧カフカさんと春河35さん協力のもと独自のシナリオが作られたそうです。新登場となるキャラクターのキャストについては未発表となっていますが、オープニングテーマは「GRANRODEO」、エンディングテーマは「ラックライフ」とおなじみのアーティストが担当しており、前売り券も絶賛発売中なのでよろしくとのこと。


映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」の特報は以下から見ることができます。

映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」特報 - YouTube


イントロダクションはこんな感じ。

架空の都市、ヨコハマ。孤児院を追い出され、当て所もなく彷徨っていた 青年・中島敦は、自殺嗜好の風変わりな男・太宰治と出会う。 何の因果か、巷を騒がす「人喰い虎」退治を手伝うことになった 敦を待ち受けていたのは、思いもよらぬ自身の「異能」であった。 太宰は、そんな敦に、軍や警察も踏み込めない荒事を解決する 「武装探偵社」への入社を促す。 だが、莫大な懸賞金が掛けられた敦の存在を狙う者たちがいた。 港を縄張りとする凶悪な集団「ポートマフィア」だ。 構成員の一人、芥川龍之介は激しい憎悪とともに敦を追いつめていく。 そして、かつては共に闇を駆け「双黒」と呼ばれた元・相棒―― 太宰への苛立ちを募らせる、中原中也。 それぞれの胸にくすぶる火種は、両組織による闘争の中で熱く燃え上がり…。


そして、スタジオEの作品としては、映画「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」が公開中となっています。

映画 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 本予告90秒 - YouTube


「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」は水島監督も観たそうで、エウレカセブンをひもとくかのような構成がとにかくスゴイ、と絶賛。スタジオEは既にハイエボリューション2の制作に取りかかっており、南社長いわく、「2はエウレカファンはびっくりする」とのこと。そして、さらに3では「えらいことになる」とのことで、詳細は明かせないものの今後にこうご期待だそうです。


そんな具合にさまざまな作品の制作を担当しているボンズですが、2017年は映画「ストレンヂア 無皇刃譚」が10周年を迎える年だそうです。ストレンヂアは完全オリジナルのチャンバラアクションで、「やりたいことをやろう」ということで作られた作品だそうです。水島監督も「手描きのアクションとしてはホントに最高峰」と手放しで称賛しており、3Dでは絶対にできないようなアクションを、「チャンバラ」という指定された中でこれだけのクオリティーで表現できるアニメーターは「日本に何人いるんだろう?」と思ってしまうほどとしています。また、これまでストレンヂアは配信を行えていなかったのですが、年末か年明け頃には配信もスタートするそうなので、気になる人はチェックしてみてください。

他にも、岡村天斎監督のダークサイドが見られるという「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」や、ボンズ作品ではありませんが水島監督が担当した「機動戦士ガンダム00[ダブルオー]」も2017年で10周年を迎えたそうです。

さらに、徳島・マチ★アソビといえば「スペース☆ダンディ」。ダンディ役の諏訪部順一さんと南社長が伝説のミュージカル回がどうやって生まれたのかを熱弁したり、スペシャル上映会&トークショーを行ったりと、マチ★アソビではさまざまなイベントをおこなってきましたが、そんなスペース☆ダンディも2017年で3周年を迎えるそうです。なお、「宝くじが当たったら2期を作る」と公言していましたが、まだ当たっていないそうです。

また、ボンズは2018年の10月28日で20周年を迎えるそうで、これには「是非ボンズは来年20周年だしマチ★アソビで関係者勢揃いみたいなイベントをやってほしい」と、岡村さん。これを受けて、南社長もゲストを連れて20周年イベントをマチ★アソビで開催する、と宣言しました。なお、水島監督も2018年で監督20周年を迎えるそうで、「ボンズと同い年か」と感慨深げに語っていました。ちなみに、水島監督の監督デビュー作は「ジェネレイターガウル」です。


そして最後は、ボンズ作品7作分のポスターを来場者にプレゼントする大じゃんけん大会がスタート。南社長とじゃんけんして、勝ち残った7人がポスターをゲットできます。


既にサイン入りのものや、ステージ上で南社長や水島監督がサインしたものなどを、7人の幸運な来場者がゲットしていきました。

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