「痩せすぎモデル」の防止策、Photoshopで加工された写真をゲッティイメージズが禁止へ

細くてスラッと背の高いスタイルのモデルは人々の憧れとなることが多いものですが、その傾向がエスカレートしてしまうことで痩せすぎのモデルが問題視され、拒食症を患うようにすらなるケースもたびたび発生しています。世界有数の写真画像代理店であるGetty Images(ゲッティイメージズ)は2017年10月1日から、撮影後にPhotoshopなどで画像加工を行った写真を同社のサービスから締め出す方針を発表しました。

RE: Important Information on Retouched Images - Legal Update
http://app.engage.gettyimages.com/e/es?s=1591793372&e=1234377

Getty will ban Photoshopped pictures that make models look thinner - The Verge
https://www.theverge.com/2017/9/27/16373376/getty-bans-images-photoshop-thinner-body-size

この決定は、フランスで同日から施行される法律に沿ったもの。この法律では、フランス国内で商業写真を使用した企業に対し、写真に写っているモデルを細く、または背が高く見えるように加工を施しているかどうかを開示することが義務づけられることになります。また、モデルに対しては「危険なレベルの痩せすぎではなく、適正なBMI値である」という医師からの証明を受けることを義務づけることとなり、これに違反したモデルのエージェントに対しては7万5000ユーロ(約1000万円)の罰金が科せられることになります。

この法律の施行にともない、ゲッティイメージズでは利用規則を改定し、人物を細く見せるために加工が施された写真画像の提供を禁止する方針を2017年10月1日から適用することを発表しました。同様の方針が、ゲッティイメージズが運営するiStockにおいても適用されることとなります。

By Mario AV

なお、この規制はフランスの法律が対象とする体形の細さに関する加工に関するものであり、頭髪の色や鼻の形状、皮膚の色に関する加工については対象外となっています。