取材

秘密の暗号キーを入手しないと入れない地下階段を下りた先にある謎のカフェ「エンジェル ライブラリー」に行ってきました


京都には秘密の暗号キーがなければ入れない隠れ家的な地下カフェ「エンジェルライブラリー」がある……という話を聞き、「一体どういうことなのか?」と気になったので、実際にお店に行ってきました。

CACAO MARKET by MarieBelle
http://www.cacaomarket.jp/

エンジェル・ライブラリーはチョコレート専門店「CACAO MARKET by MarieBelle」京都店に併設されているとのことで、住所は京都府京都市 東山区常盤町165-2。四条河原町駅から徒歩5分ほどの距離にあります。


祇園白川の川沿いにあるヨーロピアンな建物がカカオマーケット。


お店の入り口はこんな感じ。


中に一歩踏み入れると、ハリーポッターの世界のような空間が広がっており、そこかしこにチョコレートが山積みにされています。


ディスプレイには……


「Pillow(枕)」というマカロンっぽいお菓子や……


100グラムからの測り売りで購入できるフルーツディップ。


チョコレート以外には、レモンケーキなどがありました。


お店の真ん中にはメカっぽい装置が置かれていて、天井には天使が飛んでいます。アンティーク調とスチームパンクが融合していて独特ですが、ファンタジーが好きな人にとってはたまらない雰囲気です。


窓際には天使が眠っていて……


壁には肖像画がかけられており、「動きださないかな……」という目で見てしまいます。


装置の中にはチョコレートボールが入っていて、好きな種類を好きな分だけ袋や缶に入れて購入可能。チョコレートの購入は100グラム1080円からとなっています。


この金属部分のストッパーを外すと、チョコレートが転がり出てくる仕組み。


チョコレートボールにはラズベリー・ミントチップ・レモンブルーベリーショートブレッド・エスプレッソビーンズ・エスプレッソキャラメルなどさまざまな種類があるので、自分の好きなものをチョイスすればOK。


そのほか、ハンマーで砕かれた測り売りの「バークチョコレート」やガナッシュ、クッキー、カカオバーなど、チョコレートだらけ。チョコレート好きは目移りしてしまうこと間違いなしで、アンティーク調の雑貨や雰囲気が好きな人も店内を眺めているだけで楽しめます。


試食もありました。


お店の中にカフェスペースらしきものが見当たらなかったので、店員さんに尋ねてみたところ、こんな感じの紙切れをもらい、いったん店外に出されます。紙にはカフェに入るための秘密の暗号キーが書かれていました。


雑居ビルの中にウッディな扉を発見。


扉に貼られた紙には「まずはカカオマーケットで秘密のキーナンバーを手に入れてください」とありました。直接エンジェル・ライブラリーにやってきても入れないわけです。


キーナンバーを入力してドアノブを右に回すと……


ガチャリと扉が開きました。正面には時計の表示。


足元だけが照らされた階段で地下へと下りていくと……


天使の羽が掲げられた扉にたどり着きます。


扉を開けた瞬間に、「グリフィンドール談話室……!」というような光景が広がっていました。


店内はこんな感じ。


今回は2人がけのテーブルに案内されました。


グラスはチョコレート色、コースターも板チョコ仕様で、チョコレートまみれが徹底されています。


店内には図書館の自習スペースのような、1席ずつ仕切りがある机もありました。


席はこんな感じ。1席ずつにライトが置かれています。


川が眺められるカウンター席。


秘密の隠れ家っぽい匂いがぷんぷんする奥まった4人席。


本棚に囲まれた大テーブルなどもあります。


壁にずらりと並べられている本は実際に誰かの持ち物だったのか、メッセージが書き込まれているものも。


天井・壁には巨大な時計や絵画が無造作に飾られていて……


店名にもあるように、天使もいました。


メニューはこんな感じ。ドリンクメニューの筆頭には「ホットチョコレート」が並んでおり、「チョコレートカクテル」や「ロイヤルミルクティーチョコレート」など珍しい飲み物もありました。


ホットチョコレレートは、濃厚なヨーロピアンタイプと、ミルクで割ったアメリカン、エスプレッソとミルクでわったモカチーノというタイプがあり、「マイルドアズテック」「マイルドスパイシー」「ヘーゼルナッツミルク」「ダークチョコレート」「ジェファーソンズフェーバリッド」「マリーアントワネットエリクシール」「スノーホワイトチョコレート」という7種類のチョコレートを3つの飲み方で飲むことができます。今回は、カカオ66%という、ややビターな「ジェファーソンズフェーバリッド」を濃厚なヨーロピアンタイプ(税込810円)で注文しました。


デザートメニューもチョコレート中心で、種類は豊富。オススメというチョコレートスフレ(税込972円)を選択します。


なお、メニューには「カカオ農園からチョコレートが出来るまで」ということで、カカオマーケット&エンジェル・ライブラリーで扱われているチョコレートがどのような工程で作られているのかが書かれていました。カカオマーケットではカカオ豆の栽培からチョコレートになるまでの全ての工程を自社の管理で行っており、創業者のマリベル・リーバマン氏は故郷であるホンデュラスで、国との共同事業としてカカオ豆を栽培しているとのこと。2015年にはこの農園で作られるカカオが「フランス サロンドショコラ」で表彰されたほど、品質には徹底してこだわっているようです。


しばらく待っていると、チョコレートスフレが到着。全長123.8mmのiPhone SEと比較するとこのくらいのサイズです。


高さはこんな感じ。


チョコレートスフレはダークチョコレートが使用されていて、チョコレートクッキーで作られた生地の上に、スフレチーズケーキがのっており、仕上げにラズベリーソースが掛けられています。


チョコレートスフレは、スフレ自体は甘さが控え目。クッキー生地にカカオのほろ苦さや甘さが詰まっており、また、ラズベリーソースに甘酸っぱさが凝縮されているので、全てを一緒に食べることで味にメリハリが生まれていました。


ホイップクリームにはチョコレートフレークがトッピングされています。


また、「ジェファーソンズフェーバリッド」のヨーロピアンタイプは、やや小さめのカップに入っていました。


日本では「ホットチョコレート」と名前のココアを目にしますが、エンジェル・ライブラリーのホットチョコレートは見た目からして「溶けたチョコレート」そのもの。飲んでみたところ、ねっとりと濃厚で、甘さ・酸味・苦みと共にカカオのよい香りが口の中に広がりました。ハイカカオのチョコレートが好きな人に是非飲んでもらいたい、ただ甘いだけではない、チョコレートの風味が凝縮された1杯でした。


スプーンにはドライフルーツなどが入ったチョコレートで作られたサラミのかけらがのっていました。チョコレートドリンクにチョコレートのお菓子で、チョコ×チョコですが、ドリンクの甘さが控え目なので「甘すぎる」と感じることはありませんでした。


ねっとりとしているので、最後はスプーンでカップの底にあるチョコレートをすくって食べます。今回はチョコレートのデザート×チョコレートの飲み物で合わせて食べてみましたが、いずれも甘さが控え目で、苦みや酸味などがしっかりと感じられるので、チョコレート専門レストラン「MAX BRENNER CHOCOLATE BAR」に行った時のように、「口の中が砂糖一色」という感じにはなりません。コーヒーや紅茶がなくても、苦しくならずに完食できました。


なお、チョコレートスフレなどのデザートメニューは、エンジェル・ライブラリーでしか注文できませんが、ホットチョコレートはカカオマーケットの店内でも注文可能。


お店の前にはスツールがあるので、飲み物とチョコレートのお菓子を注文して、川や街を長めながら外でオヤツタイムにしても楽しそうです。


なお、カカオマーケット&エンジェル・ライブラリーは午前11時から午後8時までの営業で、火曜日はお休みとなっているので注意してください。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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