セックスすると仕事のパフォーマンスが向上する

オレゴン州立大学の研究者が、「充実した性生活は仕事の意欲や満足感を高め質の向上につながる」という研究報告を行っています。
From the Bedroom to the OfficeJournal of Management
http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0149206317698022?journalCode=joma
Maintaining an active sex life may lead to improved job satisfaction, engagement in work | Oregon State University
https://today.oregonstate.edu/archives/2017/mar/maintaining-active-sex-life-may-lead-improved-job-satisfaction-engagement-work
オレゴン州立大学のキース・リービット准教授の研究チームは、セックスが仕事に及ぼす影響を調べるために、既婚従業員159人を2週間にわたって追跡し毎日2回のアンケートに答えてもらいました。その結果、セックスした翌日の午前中に従業員の意欲が高まることと、仕事に対する満足感が高まることがわかったとのこと。なお、この結果は男女で変わりがなく、婚姻関係の良好さや睡眠の質を考慮した場合でも有意であることがわかったそうです。
同調査では他にも、仕事のストレスを自宅に持ち帰ることは、従業員の性生活に悪影響を与えることも明らかになったとのこと。私生活に仕事が持ち込まれることで性生活に悪影響を及ぼすことは、結果として仕事への意欲が減少する可能性があり、組織行動のマネジメントを専門とするリービット准教授に言わせれば、ビジネス上の損失になりかねないとのこと。スマートフォンが普及しメールで勤務時間外でも対応を求められる現代社会においては、「仕事を持ち帰らず職場に残しておく重要性」をリービット准教授は指摘しています。

リービット准教授は「今回の調査結果は、セックスには社会的にも精神的にも生理学的にも利点があることを思い起こさせるものであり、セックスに優先順位を置くことは重要だと言えます。セックスに時間をかけるべきです」と述べています。数十年前から、健康で生産的な生活を送る努力の一環として、睡眠を管理したり、毎日歩く距離を測定したり、瞑想を積極的に取り入れたりといった、当初は「奇妙」に思われた方法が当たり前のように多くの人に実践されていますが、近い将来、キャリア形成における潜在的な優位性から積極的にセックスするように努力する時代が来る可能性があるとのこと。
スウェーデンの市議会で「勤務中にセックスのために1時間の休憩時間を設けるべきではないか」という議案が提出されて話題になりましたが、あながち的外れではないのかもしれません。
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