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SpaceXのFalcon 9ロケットが逆噴射しながら地上に舞い戻り着陸する瞬間をドローンで撮影したムービーが圧巻


2017年2月19日に「Falcon 9ロケット」の打ち上げを成功させたSpaceXが、第1弾ロケットが着陸を成功させる様子をドローンを使って空撮した映像を公開しました。

Here’s a drone’s eye view of SpaceX’s Falcon 9 landing - The Verge
http://www.theverge.com/2017/2/19/14663336/spacex-falcon-9-landing-drone-view

以下のムービーがドローンでFalcon 9ロケット着陸の瞬間を捉えたもの。上空からロケットが逆噴射を行いながら降りてきて、こともなげに着地点に着陸する瞬間が収められています。

CRS-10 | Falcon 9 First Stage Landing - YouTube


少し晴れ間ののぞくフロリダ州の海岸沿いに、上空からFalcon 9の第1弾ロケットが降りてきました。ムービーだと非常に細く見えますが、実際には直径が3.6メートルもあるロケットです。


映像を少し拡大してみました。地面に近づいたFalcon 9は折りたたまれていた4本の脚を展開して着地に備えます。


いよいよ着地という時、着地のショックを和らげるために噴射を強めるFalcon 9。周囲にはドーナツ状の煙があがります。


まるで映像の逆再生のようにすっと着地したFalcon 9はエンジンを停止。これでSpaceXは8回目の着陸に成功したことになるとのこと。


あまりにスムーズな着地すぎて「楽勝じゃないの?」とつい思ってしまいがちですが、時速約6000kmで高度約8万メートルまで上昇した機体を正確に地上の一地点に誘導し、スッと着陸させるのは並大抵の技術力ではありません。今では当たり前のように成功するようになったSpaceXのFalcon 9ロケットですが、それまでには数々の失敗を積み重ねてきていました。

着陸成功寸前に失敗して爆発するSpaceXの帰還ロケットの動画が公開される - GIGAZINE


今回の着陸成功について、SpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏も自身のInstagramアカウントで着陸の様子を投稿しています。

Elon Muskさん(@elonmusk)がシェアした投稿 -


今回の打ち上げは、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運搬する任務を受け持っていたもので、NASAのケネディ宇宙センターにある発射台「第39複合発射施設」から打ち上げられました。この発射台は、人類を初めて月へと送り込んだ「アポロ計画」の全てのロケットと、スペースシャトルの打ち上げの大部分が行われていたもの。SpaceXがここで打ち上げを行うことで、その歴史に新たな名前が刻まれたことになります。

なお、SpaceXは打ち上げに際し、ロケットからのライブ映像を含めたテクニカル・ウェブキャストを配信していました。14分28秒あたりから飛び立つまさにその瞬間を見ることができます。その様子は以下のリンクから閲覧することができます。

CRS-10 Technical Webcast - YouTube

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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