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Netflixが「ダウンロード機能」の実装でパテント・トロールに訴えられる

By Rodrigo Vera

今や日本でも高い知名度を得たオンラインストリーミングサービス「Netflix」は待望のダウンロード機能の実装も果たしていますが、Netflixを含む「ダウンロード機能」を提供する動画サービス企業数社が、特許権を駆使して賠償金やライセンス料の獲得目的に訴訟を起こすパテント・トロール企業に訴えられるという事態に発展しています。

Patent troll sues Netflix over offline downloads | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2017/02/patent-troll-sues-netflix-over-offline-downloads/


今回デラウェア州連邦裁判所に提訴されたのは、オンライン上のコンテンツを自社アプリやPCにダウンロードできる機能を提供しているNetflix、Soundcloud、Vimeo、Starz、Mubi、Studio 3 Partnersの6社です。原告はBlackbird Technologiesという企業で、特定の自社プロダクトは持っておらず、買い集めた特許権を使って訴訟を起こすことが主な事業内容という、典型的なパテント・トロール企業とのこと。

Blackbird Technologiesは2000年に起業家のSungil Lee氏が登録したアメリカ特許庁番号7,174,362の権利を主張しています。この特許は「さまざまなデジタルデータ複製の方法とシステム」をカバーしているとされ、2011年にも別のパテント・トロール企業であるInnovative Automationがこの特許権を主張し、「Target Ticket」や「DirecTV」のようなオンラインテレビ視聴サービスを訴えたことが記録されています。

なお、2000年にLee氏が申請した特許は「CD-R書き込みマシンに必要なデータをダウンロードして郵送する」という内容であり、ウェブサイトを通じて受けた顧客の注文から、CD-Rに希望のデータを複製して郵送するというアイデアを特許として登録したものだそうですが、Blackbird Technologiesの弁護士は「CD-R書き込みマシン」を「モジュール」と表現しており、「アメリカ特許庁が最終的に認めているのは『コンピューターに実装されたデータ複製の方法』である」と独自の解釈を主張しています。

Ars Technicaによると、Netflixは2000年以前からDVDの郵送レンタルサービスを行っていたため、もし本当にLee氏がNetflixのようなサービスを意識していたのであれば、ビジネスのアイデアを模倣したのはLee氏ということになってしまいます。しかし、パテント・トロールの世界でその考え方は通用せず、2017年になってBlackbird Technologiesは「イノベーションの保護」を盾に、Netflixが「アイデアを模倣している」と主張しているわけです。Ars TechnicaはBlackbird Technologiesにコメントを求めてメールを送付済みですが返信はなく、Lee氏については連絡先もつかめなかったとのことです。

By Min Liu

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