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1000以上の村に無料Wi-Fiを提供するプロジェクト「デジタルビレッジ」

By when i was a bird

世界にはインターネット環境が整備されていない地域が多数あり、GoogleFacebookといった企業はへき地のネットインフラを整備するべくプロジェクトを進めています。そんな中、インドで1000以上の村にWi-Fiを無料提供する計画が明らかになりました。

India is planning to give free WiFi to more than 1,000 villages - Jan. 30, 2017
http://money.cnn.com/2017/01/30/technology/india-free-wifi-villages/index.html

インドでは2016年11月に高額紙幣である500ルピー(約815円)と1000ルピー(約1630円)の流通が差し止められ、電子決済やオンライントレードなど電子商取引を推し進めるデジタルエコノミーへと移行している時期であり、国内のネットインフラを整備することは非常に重要な課題になっています。

By Tim Ellis

しかしながら、農村部を結ぶネットワークの構築には莫大なコストがかかるため、インドの通信業者はネットインフラの整備への投資に足踏みをしている状態。そんな中、インド政府は「Digital Village(デジタルビレッジ)」というパイロットプロジェクトを発表。このプロジェクトは、へき地にある村に教育や医療サービス、インターネットを提供するもので、1050の村が対象になっています。2017年8月をめどに、政府は1050の村にWi-Fiホットスポットを提供する特製の電波塔を建設予定。このプロジェクトには初期段階だけで6200万ドル(約69億8000万円)かかるそうです。

インドにはインターネットに接続できない人が約9億人いると言われており、過去にはGoogleが無料のWi-Fiサービスを鉄道の駅に提供したり、Facebookが「Free Basics」という無料のWi-Fiサービスを提供していましたが、当局の厳しい規制によってFree Basicsは撤退を余儀なくされています。

By Allan

ただし、インドではすでにインターネット環境整備のために光ファイバーを設置する計画が進められており、今回のプロジェクトは競合の可能性が指摘されています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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