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ドローンを飛ばして着陸中の旅客機を撮影した人物が逮捕される


カメラ付きのドローンを空港周辺で飛ばして、空港への着陸に向けて降下中の旅客機を同じ高さから撮影した男性が中国で逮捕されるという事態が発生しています。

DJI Mavic Pro drone user arrested after flying near Chinese plane
http://www.ibtimes.co.uk/watch-dji-drone-narrowly-miss-crash-chinese-passenger-jet-mid-air-scare-1601519

逮捕されたのは中国の杭州市に住む男性。着陸に向けて降下する北京首都航空の旅客機を、わずか数十~100メートル程度と思われる距離から撮影し、中国のWeibo(微博)で動画を公開していたとのこと。元の映像は見られなくなっているようですが、イギリスのメディア「IBTimes」がその動画を配信しています。


動画の長さは9秒間。着陸態勢に入っている1機の小型旅客機の姿を捉えており、眼下には浙江州杭州市の市街地が広がっていることが分かります。


旅客機の滑空にあわせてドローンも向きを変えて撮影。ある程度の距離を保っているとはいえ、世界的に空港の近くでの飛行が許されていないドローンを飛ばすのは危険すぎ。機体に衝突する危険もあるほか、旅客機の翼が作り出す強烈な空気の渦に巻き込まれてドローンが市街地に墜落する危険性もあります。


空港に向けて降下を続ける旅客機。この動画は現地時間2017年1月15日の18時30分にWeiboで公開され、瞬く間に拡散されて大きな注目を浴びたとのこと。事態を重く見て、映像が本物であることを確認した警察は動画の公開からわずか24時間で撮影者を特定し、公衆に危険を与えた罪で逮捕されたとのこと。


そして動画の最後には、なんとDJIのドローン「Mavic Pro」の名前と製品写真が挿入されており、まるでプロモーションムービーのような仕上がりに。しかしこの動画とDJIはもちろん関係がなく、一方的にとばっちりを受けた状態となっています。


映像末尾が示すように、この動画はDJI Mavic Proで撮影されたものとのこと。しかし、DJIが提供しているコントロール用アプリ「DJI GO」は、ドローンの飛行禁止区域ではフライトを禁止する「ジオフェンス機能」を搭載しているので、通常の方法では空港の近くでドローンを飛ばすことはできません。ということで、逮捕された男性は何らかの方法でアプリをハッキングして、ジオフェンス機能を無効にしたのか、あるいは特別な申請を行って機能をオフにして撮影におよんだものとみられています。

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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