レビュー

グラフィックボードを外付けできる拡張BOX「Razer Core」で高性能ノートPC「Razer Blade Stealth」のGPU性能を爆アゲしてみた


3DゲームやVRコンテンツを楽しむためには高いマシン性能が要求されるため、コアなゲーマーはノートPCではなく高性能グラフィックボードを搭載するデスクトップPCを使います。しかし、Thunderbolt 3規格を使ってフルサイズのグラフィックボードをノートPCに接続して外付けグラフィックボードとして使うというスタイルが登場し、ゲーマーの注目を集めています。2016年9月に日本でも発売された高性能Ultrabook「Razer Blade Stealth」と拡張BOX「Razer Core」は、いち早く外付けGPUに対応した製品で、"本物の"ゲーミングノートPCの世界を実現しています。

Razer Blade Stealth - Core i7と4K液晶搭載の12.5型Ultrabook™超薄型ノートパソコン
http://www.razerzone.com/jp-jp/gaming-systems/razer-blade-stealth

Razer Core External Graphics Dock
http://www.razerzone.com/jp-jp/store/razer-core

◆Razer Blade Stealthの外観チェック
Ultrabook「Razer Blade Stealth」とGPU拡張ボックス「Razer Core」がGIGAZINE編集部に到着しました。


Razer Blade Stealthはこんな箱。


箱の中にはさらに黒いボックスがあり、開けると鮮やかなライムグリーンの箱にRazer Blade Stealthが収められています。


中身はRazer Blade Stealth本体、Type-Cの充電ケーブル。


Razer Blade Stealthは横321mm×縦206mm×厚さ13.1mm、重さ1.25kgの12.5インチサイズのUltrabookです。


天板には3匹のヘビが絡み合うRazerのロゴ。


ディスプレイはグレアタイプ。12.5インチサイズにもかかわらず解像度はWQHD(2560×1440)で、最上位モデルは4K(3840×2160)にも対応します。静電容量式のマルチタッチパネルのIGZOパネルは視野角が最大170度です。


極薄のディスプレイは最大で約140度まで開きます。


上部ベゼルには200万画素のWebカメラ。


キーボードはアイソレーションタイプ。


上部には電源ボタン。


キーストロークは浅めですが、しっとりした質感で、打鍵感は極めて良好。


キーボードの左右にはスピーカー。ドルビーデジタルプラスに対応しており、音量はかなりのものです。


右側面にはUSB3.0ポートとHDMIポート。


USBポートはRazerカラーのライムグリーン仕様です。


左側面にはThunderbolt 3に対応するType-CのUSB3.1ポート、USB3.0ポート、イヤホンジャック。


充電アダプターや外付けGPU「Razer Core」はType-CのUSBポートに接続します。


底面は上下に横長の滑り止めを搭載。


底面には排気・吸気用のスリットがあり、左側の排気スリットにはシロッコファンを搭載します。


ACアダプターは45W(20V・2.25A)。


Type-CのUSBケーブル1本なので、取り回しは比較的、楽です。


LEDライト搭載のキーボードは、デフォルト状態ではレインボーカラーに光ります。


背面のロゴも光ります。


◆Razer Blade Stealthを使ってみた
Razer Blade Stealthのデスクトップ画面はゲーミングPCらしいデザインです。


プリインストールアプリの「Razer Synapse」を使ってキーボードのLEDライトやディスプレイの明るさなどを細かく設定できます。


Razer Blade StealthはOSにWindows 10 Homeを採用。CPUはIntel Core i7-6500U(2.5GHz)、8GBメモリを搭載。


256GBのストレージはNVMe接続なので超高速。Crystal Disk Markでベンチマークを測定するとシーケンシャルリードは1500MB/sを超えています。


デフォルト状態ではコマンドプロンプトの文字もライムグリーン。


CPU Markでベンチマークを測定するとトータルスコアは「4943」。


Windowsエクスペリエンスインデックスを測定すると、プロセッサが「7.5」、メモリが「7.8」、プライマリハードディスク(SSD)が「8.9」という数値。グラフィックスの「5.9」が性能のボトルネックになっていますが、ノートPCとしてはかなりの性能となっています。


ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を測定すると「1280×720」「高品質(ノートPC)」「DirectX 9」という条件で、スコアは「2140」。評価は「普通」とプレイできないわけではないものの、CPUやストレージなど他の性能に比べるとGPU性能だけが唯一物足りなさを感じる部分と言えそうです。


なお、ファイナルファンタジーXIVベンチマークを測定中の表面温度を「FLIR ONE」で測定すると、キーボード奥の電源ボタン回りが45度以上と発熱していました。しかし、キーボードやパームレストなどはそれほど発熱しておらず、実際の使用においては熱が問題になることはなさそうです。


底面は吸気スリット部分が比較的高温ですが、膝の上においても熱さが気になることはありませんでした。


◆Razer Coreの外観チェック
Ultrabookとして高性能なRazer Blade Stealthの唯一の弱点であるGPU性能は、フルサイズのグラフィックボードを内蔵して外付けGPUとして機能する拡張BOX「Razer Core」を使って補うことができます。

Razer Coreの箱を開けると、Razer Core本体・電源ケーブル、Type-C・CのUSBケーブルが入っていました。


これが外付けGPUになる拡張BOX・Razer Core。サイズは奥行き310mm×幅44mm×高さ150mm。


縦置きに使うRazer Coreは、旧Mac Proのようなデザインです。


前面・天面・底面をぐるりと囲むように、放熱用のヒートシンクで覆われています。


左側面にはRazerのロゴ。


右側面はグラフィックボードの冷却のためメッシュ状になっています。


底面には滑り止めのゴムが貼り付けられています。


底面のスリットからは、底面から空気を取り込むための大小2種類のサイズのファンが確認できます。


背面はこんな感じ。


スリットの下には4つのUSB3.0ポート。


さらに電源ジャックの上には有線LANポートも確認できます。Razer CoreはThunderbolt 3経由でUSBポートや有線LANポートの機能を追加する拡張ハブの役割も持つというわけです。


◆Razer CoreでGPU性能を拡張してみた
Razer Coreは2スロットを占有するフルサイズのグラフィックボードを内蔵することが可能。今回は、NVIDIAのGeForce GTX 1080を使ってGPU性能をアップさせてみます。


グラフィックボードを内蔵するために、まずは内部シャシーを取り出します。背面のハンドルレバーを手前に引き起こして……


まっすぐ後ろ方向に引っ張れば……


内部シャシーが取り出せました。


電源はEnhance製の500Wモデル。


耐衝撃用のスポンジを取り外します。


電源の裏側。


補助電源コネクタは6PIN(+2PIN)×2。ハイエンドグラフィックボードにも対応します。


PCI-Expressスロットを搭載するマザーボード。


背面の蝶ネジを外して……


スロットカバーを取り外します。


次に、PCI-Expressスロットに合わせる様に、グラフィックボードを上から挿し込みます。


あとは、再び蝶ネジで固定するだけ。Razer Coreはドライバーを使うことなくグラフィックボードの取り付けが可能です。


最後に補助電源用の8PINを挿せばOK。


内部シャシーをケースに戻して……


ハンドルレバーをたためば内部シャシーが固定されます。Razer Coreはツールフリーの構造なので、慣れれば5分ほどで簡単にグラフィックボードを取り換えられそうです。


サイドのメッシュからはグラフィックボードが確認できます。


背面に電源コードを挿し込んで……


Razer Blade Stealthと付属のType-C・Cケーブルで接続すればOKです。


Razer Blade Stealthを起動させると初回のみThunderbolt端末のセットアップが始まります。


再起動後、Razer Blade Stealth+Razer Core(GeForce GTX 1080)という組み合わせで、ファイナルファンタジーXIVベンチマークを実行すると……


スコアは「10990」で「非常に快適」になりました。


「1920×1080」「最高品質」「DirectX 11」という条件でのスコアは「10999」でした。


・つづき
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