メモ

IKEAがベッドの製品名を「相方のいびき」に改名、なぜなのか?


IKEAが全身鏡の製品名を「世界で最も美しい人のリスト」に、ミラーボールの製品名を「娘が一晩中外出する」にするなど、次々に製品の名前を変えています。「Retail Therapy(買い物療法)」というキャンペーンの一環なのですが、キャンペーンの目的や内容が非常に興味深いものになっています。

Ikea Renamed Products After Frequently Googled Problems That Those Products Solve | Adweek
http://www.adweek.com/adfreak/ikea-renamed-products-after-frequently-googled-problems-those-products-solve-175005

IKEAの「Retail Therapy」は以下のページから見ることができます。

IKEA -
http://ikearetailtherapy.com/


例えば、パンダっぽいルームライトには「MY SON IS AFRAID OF THE DARK(息子が暗闇を怖がる)」と書かれています。製品名が家族に関する「悩みの内容」に、製品自体が「電気を消すと怖がる子どもの部屋にはコレ」という解決案になっており、なるほど、という感じ。

IKEA - MY SON IS AFRAIDOF THE DARK
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/90150995


全身鏡の製品名は「WORLD’S MOST BEAUTIFUL PEOPLE LIST(世界で最も美しい人々のリスト)」となっており、他人の見た目ばかり気にしている人は「鏡を見て」というのがIKEAなりの回答というわけ。

IKEA - WORLD’S MOST BEAUTIFUL PEOPLE LIST
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/30298396


「MY PARTNER SNORES(パートナーのいびき)」という悩みに対しては、1人寝も2人寝もできる変形可能なソファベッドを解決案として出しています。

IKEA - MY PARTNER SNORES
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/S29129917


「THE ATTRACTIONIS GONE(引きつけるものがなくなった)」という悩みを抱く人にはマグネット。

IKEA - THE ATTRACTIONIS GONE
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/70159483


「MY DAUGHTERIS OUT ALL NIGHT(娘が一晩中外出)」するという悩みには、「部屋をクラブっぽくして外出する必要性をなくすのはどう?」と答えているようです。

IKEA - MY DAUGHTERIS OUT ALL NIGHT
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/40240927


自分の美しさに気づいて、というメッセ―ジを送る一方で、IKEAは「MY FRIEND ONLYTALKS ABOUT HIMSELF(友だちが自分の話ばかりする)」という悩みの解決案としても「鏡を見てみろ!」と提案しています。

IKEA - MY FRIEND ONLYTALKS ABOUT HIMSELF
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/10121228


また「MY FAMILY DOESN’T RESPECT ME(家族が敬ってくれない)」という悩みを抱える女の子には、「これさえあれば敬ってくれるはず!」とお姫様のようなドレスを提案していました。

IKEA - MY FAMILYDOESN’T RESPECT ME
http://ikearetailtherapy.com/se/sv/catalog/products/S99132780


オンラインショッピングサイトの下の方には「関連商品」のリストが表示されていることが多いですが、Retail Therapyの場合は「関連した悩み」になっているのもユニーク。


なお、Retail Therapyの商品ページからは直接製品を購入することができず、ページに記載されている本当の製品名をサイト内検索することで購入できるようになる、という仕組み。

Retail TherapyはIKEAと広告会社Åkestam Holstによるキャンペーンで、製品名として使われている「悩み」はスウェーデンGoogle検索でよく調べられる内容とのこと。そのため、誰かが家族関係の悩みをGoogle検索した時に、IKEAの製品が出てくるようになっています。なお、試してみたところ日本版Googleでは検索結果にIKEA製品は出てこなかったので、スウェーデン国内の検索にのみ対応しているのかもしれません。


Retail Therapyを紹介するムービーの中でIKEAは「夫のいびきがひどい、息子がゲームばかりしている、など、あなたが抱える問題の解決をIKEAが助けます。それが無理でも、少なくとも答えを求めてGoogle検索している時にあなたを笑顔にします」と語っています。

IKEA RETAIL THERAPY on Vimeo

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
IKEAが世界で成功するために行ってきた戦略とは? - GIGAZINE

IKEAのカタログの家具は75%がCG - GIGAZINE

単語からIKEA製品名かヘヴィメタバンド名かを当てる「IKEA or Death」 - GIGAZINE

IKEAが仮想空間でキッチンを体験できる無料VRアプリ「IKEA VR Experience」をリリース - GIGAZINE

IKEAの考える2025年にはここまで進化しているというキッチン「Concept Kitchen 2025」 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.