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西暦に変わる新しい暦「人類紀元(HE)」を採用するべき理由とは?


世界で最も広く使われている暦は「西暦」が使われていますが、1993年に提唱された新しい考え方の暦に「人類紀元(Human Era)」というものがあります。西暦に10000年を加えて「紀元前」の考え方をなくすという年の数え方となっており、従来の曜日や月などはそのまま使えるという特徴を持っているのですが、Kurzgesagtが「なぜ『人類紀元』を採用する必要があるのか」ということをイラスト付きで説明したムービーを公開しています。

A New History for Humanity – The Human Era - YouTube


人類は初めて地球を支配した存在で、最初は狩猟民族として動物を狩って生活を立てていました。


人類はやがて農業を行うようになり……


現代になると、昔では考えられなかった数々の文明の利器が発明されました。


イエス・キリストが生まれたとされる年の翌年を元年とする「西暦」も人類の発明のひとつですが、Kurzgesagtは今後も西暦を使用することは、もはや現代にそぐわない時代遅れの考え方であるとしています。


それは西暦1年より前を表す「紀元前」という考え方が、人類の歴史を振り返るにあたって理解を妨げる要因になっているためとのこと。


紀元前の間も人類は世界中で発展を続け、重要な出来事も多く存在しました。そのため、イエス・キリストを基準とするのではなく、文明の発祥を基準とする考え方が存在します。


この考え方で暦の基準となるのは「人類初の寺院」が建設された1万2000年前です。


1万2000年前のアナトリア南部の丘陵には、何百人もの人間が集団生活を行っていたことがわかっています。


1万2000年前の人類は、農業や金属加工の知識は持ち合わせていない狩猟民族でした。


彼らが持っていた道具は石や木で造られた石器のみでしたが、ピラミッドが初めて建設される7000年も前に、人類史上初となる巨大建造物を建築したのです。


それが「ギョベクリ・テペ」。構成する石柱の高さは6m、総重量は40トン。遺跡のある丘は高さ15m、直径300mという規模です。


石柱には絵文字や空想上の生き物などが彫られていました。


しかし、石器時代の人類がどうやってこれほど大規模の遺跡を建てることはできたのかは、いまだに詳しくわかっていないとのこと。


ギョベクリ・テペが建てられた理由もよくわかっていないのですが、神に捧げられた人類初の寺院であるという仮説が有力です。


この寺院を始めとして、同じエリアに多くの建造物が建てられたことがわかっています。人類初の寺院は人類の新しいカレンダーの合理的な起点となるわけです。


この考え方は1993年に地質学者のチェザーレ・エミリアーニによって提唱された紀年法のひとつで、「人類紀元(Human Era)」と呼ばれます。Human Eraを縮めて「HE」と略されます。


人類紀元は西暦に「1万年」を加えて表わされるため、例えば西暦2017年は「人類紀元12017年(12017 HE)」となります。すでに確立されている曜日や月はそのままなので、既存のカレンダーもちょっと手を加えればそのまま使用できるのが特徴。


もし人類紀元を採用した場合、人類の歴史の教科書の書き方は一新されることになります。暦の始まりはギョベクリ・テペの建てられた年。西暦は1年から始まりますが、人類紀元は紀元前を換算する際の都合があるので0年からスタート。


人類紀元1000年になると、人類初の町と考えられている「エリコ」が登場します。人類の歴史が始まってから、町ができるまでに1000年もの月日を要したのです。


人類紀元2000年になると、世界中で農業が普及し、人類はいたるところで定住生活を行っていたことがわかっています。


当時、何千kmもの距離を隔てて貿易が行われていた証拠も見つかっています。この頃の世界人口は約500万人とされており、現代のロンドンの人口よりちょっと少ないくらいです。


人類紀元3000年になると陶器の使用が盛んになりました。


人類初の文化コミュニティが中国・インド・肥沃な三日月地帯に誕生したのもこの頃。


人類紀元4000年ごろ、人類は初めて銅やスズを加工して金属を扱うようになり……


青銅器時代にあたる人類紀元5000年に突入。人類初の原書が見つかり、「車輪」も発明されました。


同じころの南アメリカではチンチョロ人がエジプトより2000年も先にミイラを作っていました。


人類紀元7000年になると、インダス文明・ミノア文明・エジプト文明・メソポタミア文明が登場。


同時期のイギリスではストーンヘンジが建設されたことが知られています。


中国では実在が確認されている最古の王朝「(いん)」が始まったころです。


氷河の中から見つかった「アイスマン」もこの時代のもの。


世界人口が3000万人以上になり、ここから「人類の歴史」と呼ばれる時代がスタートするわけです。


人類紀元8000年ごろから、世界中で高度な文明が出現し、数多くの伝説が書き残されました。


アメリカでは巨石人頭像で知られるオルメカ文明が現われ……


マルウェアではないトロイの木馬が使われたのもこの頃。


いたるところに巨大都市が次々と出現しましたが……


エジプト以外の都市は破壊されていて、この時代の数百年間の記録は失われています。


人類紀元9500年ごろから西洋の文化が発展し、古代ギリシャの都市国家(ポリス)によるペルシア戦争が勃発。人類紀元9700年ごろに、かの有名なアレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の手によってペルシア王国が滅亡することとなりました。


その100年後、ポエニ戦争でローマ帝国がカルタゴに勝利を収め、ローマ帝国は世界的に優位な位置へと上り詰めました。


人類紀元9956年にカエサルが殺されたころ……


世界人口はおよそ3億人に到達。


人類紀元10000年に到達するまで、実にさまざまな歴史がつづられてきたわけですが、西暦ではここが「紀元前1年」。以降、西暦1年は人類紀元10001年、西暦2年は人類紀元10002年と換算されます。


人類紀元10000年からおよそ2000年後、人類は月に到達するまでに発展しましたが、これもすべて1万2000年前に人類が寺院を建築したところから始まっています。こうやって人類紀元で見ると、「紀元」以前がかなり圧縮気味に表現されていたことがよくわかります。


「それでは、よい12017年を!」ということでムービーは終了。なお、Kurzgesagtは「人類紀元カレンダー」を作成済みで、ほしい人はウェブサイトから1つ25ドル(約2800円)で購入可能です。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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