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Apple Watch Series 2バラバラ分解レポート、大幅に進化した中身が明らかに


最新のデバイスが登場したら最速でバラバラに分解する「iFixit」が、iPhone 7 Plusの分解と同時に2016年9月16日に販売開始された「Apple Watch Series 2」をさっそくバラバラに分解しています。

Apple Watch Series 2 Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/Teardown/Apple+Watch+Series+2+Teardown/67385

買ってきていきなりバラバラに分解されてしまうApple Watch Series 2。


背面には、Series 1と同じくLEDやフォトダイオードを内蔵する透明のカバー。


なお、Series 1とSeries 2は同じバンドが使えます。


まずは接着剤で閉じられているディスプレイをあけるべく、iOpenerを使って熱を加えます。


薄手のナイフのようなものでこじ開けて……


iFixitオリジナルの「オープニング・ピック」を差し込んでディスプレイを分離。


ディスプレイと本体は3本のケーブルで接続


ディスプレイ背面の基板には、以下のチップが搭載されてるようです。
赤:Apple「343S00092」
オレンジ:「20211CP TD1628A」
黄:NXP「67V04」(NFCコントローラー・iPhone 7 Plusにも同じチップが搭載)


本体内部は、ネジ頭の溝が3本の特殊タイプを使用。しかし、iFixitの64 Bit Driver Kitを使えば一発で取り外し可能。


そして、細いヘラでバッテリーを覆っている部品を外して……


オープニング・ピックを差し込んで持ち上げるとバッテリーが外れます。


バッテリーを固定するための接着剤がふんだんに用いられているので、ピンセットで除去。


内蔵のバッテリーは、4.35ボルト・1.03Whrで容量273mAhのもの。前モデルのSeries 1と比べると、23%の容量アップとなっているとのこと。


水やホコリの侵入を防止するパッキンを外すと……


輪ゴム状のパッキンが分離。この部分は、Force Touchの感圧センサーを兼ねています。


「クリック感」を生みだすTaptic Engineを取り外し。先代モデルよりも大型化されています。


そしてアンテナモジュールを取り外し。この部分にGPSアンテナも搭載されているとのこと。


Apple Watch Series 2は防水モデルのため、あちこちにパッキンが使われています。


取り外されたスピーカーユニット。メインのフレキシブルケーブルからは、非常に細い部分でつながっています。


スピーカーの周囲にもパッキンが付けられています。


もちろんスピーカーユニットそのものも防水。Apple Watch Series 2では、外から入ってきた水を押し出す機構が備わっています。


本体のロジックボードからは、細いリボン状のケーブルがウネウネと伸びています。


ピンセットでロジックボードを引っ張りあげると……


Apple Watch Series 2の心臓部、S2 SiPが姿を現しました。


裏面を見ると、左上の隅にはジャイロ/加速度センサー、そして小さなマイクが実装されているとのこと。


最後は、本体シェルケースのセンサーアレイ部を取り外し。


心拍を計測するためのLEDとフォトダイオードなどが実装されている様子は、前モデルと共通のようです。


ということで、発売されたばかりのApple Watch Series 2がバラバラに。初代Apple Watchではケーブルの取り回しに荒さが感じられた部分もありましたが、2代目になって洗練されてきているようで、前回と比較しても手際よく分解できる様子が伝わってきました。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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