取材

「10年目の夏、始まる――。」、新キャラも発表されたゼーガペイン10周年記念イベントはこんな感じ


テレビアニメ「ゼーガペイン」の放送10周年を記念したイベント「10th Anniversary ゼーガペインSBG 夏の始まり@舞浜サーバー」が、2016年7月16日に開催されました。これはAnimeJapan 2016で発表された「ゼーガペイン」10周年プロジェクトの3つのうちの1つで、残り2つである10th ANNIVERSARY BOX(BD-BOX)と劇場イベント上映作品「ゼーガペイン ADP(Adaptation)」についての情報もいろいろと明らかになりました。

10th Anniversary「ゼーガペインSBG 夏の始まり@舞浜サーバー」 : ゼーガペイン 10周年プロジェクト : [ZEGAPAIN] ゼーガペイン
http://www.zegapain.net/10th/sbg.html


◆開場前
作品の舞台が「舞浜」であることに合わせて、開催場所は舞浜アンフィシアター。イベントは14時30分からの「昼の部」、18時30分からの「夜の部」の2部構成ですが、プログラム内容は同じです。


アンフィシアターの外側に張り出されていたポスターに使われているのは、このイベントのために描き下ろされたビジュアル。キャッチコピーは「10年目の夏、始まる――。


イベント向けに、公式パンフレットをはじめ、Tシャツ、マルチクロス、缶バッジ、マグカップ、マフラータオル、クリアファイルセット、ピアノ曲集、さらにここにはありませんがCD2種類(サントラVol.1森羅万象~ありとあらゆるもの~)が販売されていましたが、到着時、すでに売り切れているグッズも。


缶バッジなどなど。


シャツは2種類。左の「SBG Tシャツ」はイベントで下田監督が着用していました。


グッズは5000円分購入ごとにステッカーが1枚もらえます。


◆ロビー
イベント開始の約1時間前、入場がスタート。


アンフィシアターのロビーに人がいっぱい。奥が物販スペースで、このあたりは展示などのスペースとなっていました。


舞浜サーバーに集ったファンたち(作中の設定になぞらえて「セレブラント」とも)がどこから来たのかを調査中のパネル。首都圏近郊が多いのは当然なのですが、北海道や沖縄からも集まっていました。


並んだフラワースタンド


特に目立っていたのは花澤香菜さんのファンだというリーマス@香港さんからのもの。


「セレブラント有志一同」からも届いていました。


そして、10周年ということで「1/72 ゼーガペイン アルティール」がリミテッドカラーで、8月31日にプレミアムバンダイに登場します。


会場では実物の展示が行われました。


日差しを受けて映えるボディ。


隣には以前発売されたROBOT魂のゼーガペイン アルティールらが展示されているので、比較が可能です。並びは上段がアルティールとゼーガペイン ガルダ(ブルーカラーVer.)、中段がゼーガペイン ガルダとアンチゼーガ コアトリクエ、下段がゼーガペイン フリスベルグとアンチゼーガ マインディエ。アルティール・ガルダ・フリスベルグは2010年7月~12月に店頭発売された品で現在は入手困難となっている可能性があります。また、ガルダ(ブルーカラーVer.)とアンチゼーガ2機は魂ウェブ商店で発売され現在は販売終了となっています。


アルティールと一緒にいるカミナギ・リョーコ(ノンスケール)は、かつて花澤香菜さんが「持って帰りたい」と発言したこともある品です。


これらのアイテムについては、担当者コメントも書かれていました。


また、7月29日発売の「サンライズクルセイド 第25弾 ~創造の輝跡~」にゼーガペインが参戦。10th ANNIVERSARY BOX(Blu-ray BOX)に初回特典として「C-177 新たな仲間」が封入され、サンライズフェスティバル2016来場者特典として「C-P059 満天」が配布されます。


ちなみに、過去の収録カードはこんな感じ。


さらには、10th ANNIVERSARY BOXのBOXイラストなどの展示も行われていました。BOXイラストは山下明彦さんが担当。


インナージャケット3種類は牧孝雄さん、大貫健一さん、田頭真理恵さんがそれぞれ描き下ろしています。BOXは2016年8月31日発売、税別3万2000円です。


展示を満喫したら、いざ、シアター内へ……。


◆イベントトークコーナー
イベントはソゴル・キョウ役の浅沼晋太郎さんによる「セレブラントのみなさん、こんにちは!」という呼びかけで幕を開けました。

今回のイベントの開催日である7月16日は、AnimeJapan 2016の中で発表されたソゴル・キョウの誕生日。作品の舞台が2022年でキョウは16歳なので、まさに放送の始まった2006年が誕生年で、作品とキョウは同じ年ということになります。ところが下田正美監督によれば、これは偶然の産物で、もともとの舞台は2017年でしたが「近すぎる」と2048年に再設定したところ「遠すぎる」ということになり、間の2022年になったとのこと。会場では、キョウに向けてみんなから祝福のメッセージが送られました。


ちなみに、浅沼さんはゼーガペインが声優デビュー作。ミサキ・シズノ役の川澄綾子さんによれば、浅沼さんの必死さと、演じたキョウの必死さがシンクロしているように見えたそうですが、浅沼さんとしては「自分がキョウに近づいた」のではなく、「キョウが引っ張ってくれた」という感覚だったそうです。

一方の川澄さんはゼーガペインのイベントに参加するのは実はこれが初。ゼーガペインが長く愛され、BD化して欲しいタイトルNo.1に選ばれたといった情報は耳に入っていたので、改めてイベントで前に立つことができて、感慨深いと感想を語りました。

下田監督からは10年前の浅沼さんについて「本当に初めてのアフレコ?と思うぐらいに達者だった」と絶賛のコメント。カミナギ・リョーコ役を演じた花澤香菜さんは、10年前の自分を「ただの女子高生だった」と振り返りましたが、下田監督は「そのリアルさが良かった」と評価。オーディションテープは声が震えていたそうですが、聞いたときに「リアルカミナギを見つけた!」と思うほどにぴったりだったそうです。

◆ゼーガペイン ADP
イベントの中では、2016年10月15日からイベント上映の始まる「ゼーガペイン ADP」について、上映期間が10月28日までの2週間であること、上映劇場が新宿ピカデリー、舞浜シネマイクスピアリ、MOVIXさいたま、横浜ブルク13、MOVIXさいたま、ミッドランドスクエア、なんばパークスシネマ、札幌シネマフロンティア、福岡中洲大洋の8劇場であることが発表されました。

「ゼーガペイン ADP」ティザービジュアル


さらに、キャスト情報も新発表。カミナギの映研の先輩であり、テレビシリーズにも名前だけが出ていたキャラクター。演じるのは柿原徹也さん。


コハクラ・ナツミ役は戸松遥さん。


フナベリ役は甲斐田裕子さん。


そしてこの場で新キャラクター「ルーパ」の登場が発表されました。演じるのは久野美咲さんです。まだアフレコは行われていないため、浅沼さんたちもルーパがどんなしゃべり方をするのかは知らないとのこと。


ルーパはこれまでのゼーガペインにはいないようなキャラクターですが、実はオケアノスのブリッジにいる6人目のAI。これにより、テレビではAIが表示されるボードが6つあったのに、5人しか登場しなかった謎が明かされることになります。ルーパの帽子には幡池裕行さんデザインのキツネがくっついていて、浅沼さんは「僕が声をあてたいぐらい」とコメント。

特報映像がバンダイチャンネルYouTubeで公開されているので、どんな感じの雰囲気なのかはそちらで確認してみてください。


一般に、テレビアニメの劇場版には全体を2時間程度にまとめた総集編と完全新作の2種類がありますが、「ADPはどちらでもない」と下田監督。テレビシリーズの8000カットをばらして再構築した「新規解釈の総集編」で、内容を小難しくしたわけではなく、しっかりゼーガペインの世界になっているということで、「軽い気持ちで見に来て、大ケガして帰って欲しい」と気になるコメントをしていました。

◆朗読劇
劇伴を担当した大塚彩子さんによる「ゼーガペイン」メドレーのピアノ生演奏のあと、シリーズ構成を担当した関島眞頼さんが脚本を書き下ろした朗読劇が行われました。

最初はギャグタッチの話かと思いましたが、イベントの行われた7月16日、つまりキョウの誕生日を舞台として、キョウ、リョーコ、シズノの気持ちがクロスする重厚な物語で、朗読に合わせて背景アニメーションが流れて、まるで新作話数を見ているかのようでした。

これについては、当日参加した人たちの感想もぜひ参考にしてみてください。

ゼーガペインSBG。朗読劇がすさまじかった。最後の全員登壇の時に下田監督の横に関島さんの幻体がみえるくらい良かった。それぐらいすげえ脚本でした。生声の力も鳥肌でした。 #zega

— シロト@ゼーガ10周年 (@ShirotoTadano)


朗読劇は最初ギャグに逃げたのかと一瞬思ったけど、そんなことなく最後までゼーガペインしてて素晴らしかった。

— まこと (@mkt7777)


朗読劇から涙が止まらなかった...最高しか言葉が出ない...後追いで見始めた作品だけど放送後10年たってこんな素晴らしいイベントがあって参加できて本当幸せ...ゼーガペイン見たことない人はまだ間に合います。ぜひ8月31日までにご覧ください...

— なな\わっしょい/ (@nana_yksb)


ゼーガペイン10周年イベント昼の部終了。浅沼さんと川澄さんにいじられると、子供っぽい反応を返す花澤さんが可愛かったです。10年前は高校生だったわけで、そんな関係性なのかなと想像しました。朗読劇はガチのゼーガペインの世界でした。キョウの叫びに涙腺を刺激されました。 #zega

— 『NaoHK』 (@NaoHK)


10年経っても花澤さんはカミナギだった。
これは浅沼さんと川澄さんも同じ。
ゼーガペインADPの収録がこれからだっていうのには少し驚いたけど、10年前と変わらないキャラを劇場でも見れると思う。

— まりん (@Marguerite_aty)


◆ライブ
終盤にはライブコーナーがあり、ROCKY CHACKさんが第22話でエンディングとして使われた「ラストブルー」、第10話でエンディングとして使われた「and you」、そしてエンディングテーマの「リトルグッバイ」を披露。

花澤香菜さんはゼーガペイン ADPのイメージソングとなった「Silent Snow」を披露。

そしてラストはシークレットゲストである新居昭乃さんが登場、ゼーガペイン ADP主題歌の「羽よ背中に」と、テレビシリーズのオープニングテーマ「キミヘ ムカウ ヒカリ」を熱唱しました。

舞浜アンフィニゼーガペイン昼の部終了。本編で流れた歌がほとんど聞けて大満足。これで7000円はすげぇお得。 #zega

— ツヅキトシヒロ (@bonzokuaa)


ちなみに、この「羽よ背中に」は、新居昭乃さんがYouTubeで配信しているラジオ風番組「喫茶アキノワール」第2回で聞くことができます。

新居昭乃の「喫茶アキノワール」(第2回) - YouTube


シリーズ作品でもない作品が、こうして放送から10年経過してイベントが行えるというのはかなり異例のこと。それだけファンの支持がある作品だということですが、キャストやスタッフの思い入れも強いようで、花澤さんはこの日を楽しみにしすぎていたせいで、イベントが始まったとたんに寂しくなったと告白。しかし、まだADPの上映を控えていてゼーガペインは続くということで、引き続きの応援を呼びかけました。

もちろん、イベントのラストは“すべてが丸く収まる魔法の言葉”こと「エンタングル!」で締められました。

イベント参加者勢揃いの集合写真。左から保刈久明さん、taroさん(ROCKY CHACK)、noeさん(ROCKY CHACK)、浅沼晋太郎さん、花澤香菜さん、新居昭乃さん、川澄綾子さん、大塚彩子さん、下田正美監督。


© サンライズ・プロジェクトゼーガ
© サンライズ・プロジェクトゼーガADP

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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